2014年11月29日土曜日

交換派遣留学が気になる

2週間弱前ですが、NYU へ交換派遣留学中のMBAの先輩方と飲む機会がありました。自分にとっては当たり前になっていた、米国MBAに行く意味を含めて改めて考えるきっかけになりそうです(ありがとうございました!)。
 
とにかく印象的だったのは、NYUに来て最も良かったこととして、アメリカ中心の物の見方、アメリカのビジネス中心で物事を考えるのが新鮮なだということを挙げたことでした。例えば「Business Drivers – Industry」という、アメリカの産業毎の主要企業の分析を行う授業では、毎回宿題としてグループごとに企業をアサインされてレポート(財務分析・戦略・市場など)を書くみたいですが、異なる会計基準(GAAP vs IFRS)、同じファクトに対する分析、考え方の違い、(そもそもの話)米国の産業のラインアップなど、授業だけでも学ぶことが多く有意義だと仰ってました。
 
もう一つ印象的だったことは、(当たり前の話かもしれませんが)学校のロケーションによってどうして地域性が出る話です。例えばアジアのMBAの場合、(HBSのケースを主体に勉強する点は一緒ですが)中国や香港などのアジア企業のケースを取り扱う比率が高めのようです。一方、米国のMBAではアジアに精通している教授は決して多くなく(知っていても古めの情報?)、最近の情報のアップデートについては生徒が補っている印象を受けたとのことでした。また、米国人のクラスメートがアジアに関して、思いつきでしゃべることもあったそうです。
 
ちなみに本論から外れますが、その話を聞いて思い出した極端な例があります。マーケティングの授業中、ある米国人の同級生がTimes Squareのスクリーンに流れている中国政府の広告について、「アメリカに対して中国が国威を見せつけるため(一種にプロパガンダのため)にアメリカの中心地に広告を出している。」というイメージを元にした発言をしたことに対し、すぐに中国系の同級生が「あの広告は米国を旅行中の中国人に対して、中国が国として強いことを示すために広告を出している。そもそも広告は全て中国語だし、何よりわざわざ高い広告費を払ってまでTimes Squareに広告を出しているのは、中国が世界の中心地で広告を出せる力があることを中国人に示すためだ。」と反論した場面がありました。
 
当たり前かもしれませんが、特定の地域(もしくは分野)を重点的に深めたい場合、やはり実際に現地に赴き体験することの必要さを感じた次第です。自分の身をその場に置くのと遠くから机上で学ぶのとは、理解度や吸収力の点で大きな差がある、とコメントされておりましたがその通りだと思いました。
 
色々とお話するうちに、正直それまで全く興味のなかった交換派遣留学が少し気になり始めました。あえてそれまでMBAを学んできた地域と異なる場所へ移り住み、異なる視点からビジネスを学ぶ経験が、自分の思っていた以上に得難そうな印象を受けたのです。もちろんMBA卒業後にどこで何をしたいのかにもよりますので、ニューヨークに2年間残る方がいいのか、自分のなかでよく考えてみたいと思います。
 
写真は現在Union Squareで開催されている(~12/24)クリスマスの風物詩、Holiday Marketです。活気あるマーケットでクリスマスギフトなどを取り揃えておりました。
 
 

2014年11月28日金曜日

備忘録:Europrean Business Society - 1st Annual Conference

既に2週間も前の話ですが、European Business Society主催の1st Annual Conferenceに参加しました。

NYU Sternでは多くのビジネスクラブが年1回、Annual Conferenceを開催するのですが、これまで参加できていませんでした。ちょうど例のフランス人の親友がクラブのBoard Memberを務めたこともあり、Entrepreneurship Panel目当てで参加してみたところ、期待以上でした。パネラーの話を聞いていて勉強になりましたし、凄く元気が出ました。
 
パネラーとして参加した起業家3人は全員ヨーロッパ出身でMBAホルダー、現在は米国拠点でビジネスを展開しております。2週間も前の話なので、印象に残ったコメントだけ下記にメモしておきます。
 
Early Stageのスタートアップはマーケットうんぬんより、そもそも最初にValueを作れないと話にならない。
 
・企業文化を作るのは難しい。特に会社の規模が大きくなり人事権を他のメンバーに渡した後はそうなりがち。
 
Entrepreneurは最後にサラリーを受け取る人。いい社員を得るためにはCompensationを確保することが大切。
 
EntrepreneurEntrepreneur同士の人間関係が深くなる。お互い困難なチャレンジを支え合う戦友。
 
Entrepreneurは自分のやりたくない決断を迫られることがある、特に人事関係において。いちばん嫌なのはDedicatedな社員に別れを言わなければならないとき。
 
・メンターは大切。特に特定のエリアに強いメンバーがいることが大事。
 
No one can teach you how to become an entrepreneur. You have to try.
 
Don’t be greedy. Don’t lose hope.
 
MBA留学中にしか関われない事にexposureすることが自分のWhy MBAの一つなので、今後は無理をしてでもこうしたイベントに出来る限り参加しないと、と反省した次第です。ちなみにあくまで個人的なNYUの印象ですが、学校としてはEntrepreneurship力を入れているものの、全般的に同級生の起業熱は決して強くないと感じております。
 
写真はThanksgivingの日にニューヨークで開催されたMacy's Thanksgiving Paradeです。あいにくのみぞれ模様で寒かったですが、ホットチョコレートで暖まりながら楽しみました。
 

2014年11月27日木曜日

フリーランチ

他校のMBA同期が、時々ニューヨークに遊びに来てくれます。直近の会ではそれぞれ校風の違うMBAに通っているメンバーが集まったのですが、何だかんだ各校の共通項が多いという話になり、MBAあるある話で盛り上がりました。そのなかでも盛り上がったフリーランチの話です。

例えばNYUの場合、学校のプログラムの説明会や(特に)ファイナンス業界の会社の会社説明会などの平日昼開催のイベントに参加すると無料でランチが振舞われます。NYUではたいていピザです。しかもこのようなイベントの後、けっこう食べ物が余っていたりします。この前のマーケティングのクラスでは朝の就活イベントで大量に残されたパンを授業中に皆で食べていましたし、参加していないイベントの終わり際に余ったピザが置いてあったりします。

(事実かどうかはわかりませんが)イベントそっちのけで食べ物目当てにイベントの最初だけ参加する強者がなかにはいて、学校から注意メールが流されたことがあるという笑い話も今回聞きました。

冗談はともかく、ニューヨークでの生活はお金が掛かるので、時々こんなランチに助けられていることも確かです。そういえば、来週はファイナンスの授業でランチが振舞われるはずです。


ちなみに米国MBAでは数ヶ月でピザに飽きると聞いていましたが、未だに飽きずにパクパク食べてます。

写真は使い損ねたワシントンスクエアの写真(11/12→11/21)です。もうすっかり冬ですが、話を伺うとあと少なくとももう一段階寒さが厳しくなりそうです。



2014年11月23日日曜日

誕生日

しばらく更新が途絶えておりました。アップデートのリクエストを複数いただいてしまったので、取り急ぎ筆を取ります。

とりあえず生きております。更新が途絶えている間に29歳になりました。

アメリカでは誕生日を迎える人が自らパーティーを企画することが多いみたいですが、特に何もパーティーは企画せずいつも通り過ごすつもりでした。ところが同級生から、これでもかというぐらい祝われてしまいました。マーケティングの授業開始前に同級生からおめでとうのチャントをいただいたり、昼休みに夏学期の同級生からサプライズで祝ってもらったり、感激してしまいました。サプライズのイベントに至っては、忙しい時期なのに大教室を貸し切って企画、しかもこのイベントのためだけに同級生20人以上が集結してくれました。涙腺が緩んだまま夕方以降は飲みまくり…おかげ様で素敵な1日を過ごしました。

ちなみに夏学期の同級生からはサプライズでフェイクの誕生日イベントを2回開催してくれ、今回3度目の正直でちゃんと祝ってもらえました。

ここまで平凡なMBA生活を過ごしていますが、ありがたい話、友達にだけは恵まれていることを実感して幸せでした。
 
ちなみに今週末からはThanksgiving休暇に突入しておりますが、(散々迷った挙句)基本ニューヨークに留まることにしました。3週間分溜まった読み物を片づけながら、ゆっくり話ができなかった同級生とキャッチアップするつもりです。同じ寮の仲間には日本の鍋や豚汁を振舞ってみようとも思っております。

近況報告はこんな感じです。更新が途絶えている間の話については、時間のあるときにまとめたいと思います。