2016年4月19日火曜日

春学期授業(2nd Spring)

遅くなりましたが、今学期の授業をまとめてみました。最後の紹介記事だと思うと感慨深いです。

・Managing Change(選択科目・3単位)

企業変革(Change Management)に関する授業です。仮に企業が事業を方向転換しなければいかない場合、どのような戦略に変えるのが望ましいのか、また組織を変革に導きexecuteするためにはどのようなことを戦略に組み込まないといけないのかを学びます。授業は講義中心でケースディスカッションは少なめですので、ケースをゴリゴリやるのが好きな方にはお薦めできないかもしれません。最後にグループごとにアサインされた会社の戦略案についてファイナルプロジェクトでまとめます。負荷は重めです。今回のファイナルプロジェクトでIoT(Internet of Things)に関わる各業界のメインプレーヤーが取り上げられますので、他グループの話を聞くことでIoTの動向についての理解が深まりそうです。

・Digital Strategy(選択科目・3単位)

端的も言うとITリテラシーを上げるための授業です。Digital時代に入りビジネスがどのように変化してきているか、現在どのような新しいテクノロジーが世に出ている、もしくは出ようとしているのか、またGoogleなど業界のトップを走っている会社がどのように収益を上げているのか、などについて学びます。事前予習の分量はこれまで取った授業のトップで、毎週50~100ページ以上の読み物(記事と教科書)が課せられます。僕はまさにITリテラシーを上げるためにこの授業を取ったので、読み物の内容は勉強になりましたが、一方で授業は事前課題の読み物の内容を説明する講義形式がメイン、あまり授業での収穫はありませんでした。HBSケースも1つ読んだだけで終わりそうですので、ケースディスカッションの比率を上げてほしいのが個人的な希望です。最後はグループで新しい技術、ビジネスをプレゼンして締めます。他グループの発表を聴くことで、ITリテラシーはたしかに上がりそうです。

・Power & Politics(選択科目・3単位)

今学期のベスト授業でした。組織内の「政治」という力にフォーカスを置き、どのような力があるのか、またその力がどのように周囲に影響を及ぼしうるのかについて学ぶソフトスキル系の授業です。ハイテンションなインド人の教授が担当、ケースディスカッションとロールプレイングを中心に授業が展開され、中間と期末のTake Home Examで締められます。この授業を取ろうと思ったのは、前職でPoliticについて一切気にせず仕事をした結果、(自業自得ですが)色々と余計な苦労をしてしまった苦い経験があったからです。実際にコンセプトを学びますと、過去の様々な失敗について違う立ち回り方ができたことを発見することがかなりありました。自分の胸に突き刺さることが多かった分、MBA後のキャリアでも学んだことが残りそうな気がします。ちなみに失敗が多かった分、過去の失敗談を披露することでvalue(?)を提供する機会に恵まれたのは意外でした。

・Modeling Financial Statements(選択科目・3単位)

前の学期に同級生が寄せたコメントをご覧ください。

・Professional Responsibility(必修科目・1.5単位)

2年目に取らなければならない唯一の必修科目です。ざっくりな説明ですが、学生が今後キャリアで足を踏みまずさないために、どのようなタイプの違法行為、倫理的にアウトな行為があるのか、どのような形で過去足を踏みまずしたのかを学びます。倫理、法律に加え、心理学的な側面もタッチします。教授は過去何度もTEDで講演している有名人で、話し方、教え方の非常にうまい方でした。

・DBi Morocco(選択科目・1.5単位)

以前記事を書きましたのでご覧ください。

今学期は講義系の授業の割合が多かったですが、僕個人としてはケースでゴリゴリやる授業の方が好きだと再実感しました。瞬間的に考えさせられることが多いのが理由です。とはいえ今学期はMBA卒業後を考えて学ぶべきテーマを優先して取りましたので、やむを得ない部分はありました。

また別記事で2年間に取った授業を俯瞰してみたいと思います。写真は2月にランニングで渡ったQueensboro Bridgeです。

2016年3月21日月曜日

DBi Morocco

今週はDBi Moroccoという海外研修プログラムの授業に参加しておりました。DBiは「Doing Business in」の略でして、滞在国のビジネススクールで授業を受ける、もしくは現地企業をビジットすることで、当地でのビジネスについて学ぶプログラムです。例年冬休み、春休み、春学期終了後(夏休みの初め)に1週間(1.5単位分)から2週間(3単位分)開催され、行き先はお主に中南米、ヨーロッパ、アジア諸国、イスラエル、オーストラリアなど10カ国以上から選ぶことができます。今回モロッコを選んだのは、昔から純粋に行ってみたかった国だったことに加え、おそらくビジネスで行く機会がなさそうだったから、またこれまでバックパッカー旅行で縁のあったイスラム諸国のビジネス面に少し触れてみたかったからでした。

・DBi Morocco(選択授業・1.5単位)

今回のDBi Moroccoは、主に欧米諸国がアフリカに投資する際モロッコが今後どのような役割を果たせる可能性があるのか、というテーマでプログラムが組まれました。イスラムでのビジネスを学ぶつもりが、よりアフリカビジネスに重心を置いた内容を学ぶことになりました。ざっくりまとめますと、イスラム色の強いアラブ諸国と近からず遠からずの距離感を維持し、同じフランス語圏の西アフリカ諸国に金融、通信などのサービス業を進出させているモロッコは既にアフリカで独自の地位を確立しており、今後数十年間中間層の成長が見込まれるアフリカ諸国で投資を行う際の窓口になる潜在能力がある、という内容でした。授業は3時間のコマが月曜日から金曜日まで計6コマで、企業研修が2回ありました。事前課題の読み物は重ための内容でしたが、DBi Moroccoの期間中はそこまで負荷は高くなく、授業後は観光、ディナーに繰り出すことができました。事前課題、授業での発言、最終グループワークをもって評価されます。

当初期待していたイスラム圏のビジネスについてはあまり学べませんでしたが、一方でアフリカの各地域の特徴、アフリカ域内のビジネスの繋がり、モロッコという国の多様性、Entrepreneurshipの現状など、モロッコを旅行することだけでは学ぶことができなかった知見を得ることができました。また、参加者の半数がパートタイムの学生だったため、新しい交友関係も築くこともができました。この知見、繋がりがどのようにMBA後のキャリアに通じるのはわかりませんが、未体験の価値観に触れることでまた少し”confort zone”を広げることはできたと思います。

ちなみに、冬休み期間中にDBi Brazilに参加した同級生が別ブログに記事にアップしておりますので紹介します。併せて読んでいただくとDBiのイメージがより伝わると思います。

写真はマラケシュのスークです。

キリマンジャロ登山とバルセロナマラソン

早くも春学期の半分が過ぎ、あと2ヶ月以内にMBAプログラムを卒業する段階に差し掛かりました。春休みはDBi Moroccoというプログラムに参加しておりましたので、内容については別記事で改めて紹介します。

記事に書き起こすのが遅くなりましたが、実は2月にキリマンジャロ登山、先週末にバルセロナマラソンに挑戦してみました。せっかくこれまで2年間、ランニングやフルマラソンを継続しておりましたので、一度これまでとは趣向の違う体力的なチャレンジをしたかったのです。簡単にそれぞれまとめてみました。

キリマンジャロ登山をやろうと思ったきっかけは純粋な憧れからでした。テレビ番組「世界の果てからイッテQ」で観た山頂からの景色が印象的だったことに加え、僕をバックパッカー旅行にいざなってくれたある友人が5年前に登山したこともあり、いつかは登ってみたいと思っておりました。ここ2年間ランニングとジムでのトレーニングを続けておりましたので、今の自分なら行けるのではないかと根拠もなく思い込んだので、冬休みの最後の1週間を使っていくことにしました。

登山の拠点となるタンザニアのモシに到着した僕は、事前に当たりをつけていた旅行代理店に直行してその場でツアーを手配、その数時間後には登山を開始しました。今回は登山者にとって一般的な行程、4泊5日でマランガルートを往復するツアーに参加し、4日目早朝のアタックで山頂に到着しました。山頂でご来光を拝むことにこだわってスピード重視で登った結果、山頂付近で高山病に苦しみましたが、ガイドの支えもあって無事登頂することができました。登山の結果、体重を数キロ落として体を絞ることができましたが、実際にマラソン対策になったのかは定かではありません。

一方、マラソンについてはMBA受験時代にお世話になったカウンセラーのマラソン談義に触発されたのがきっかけでした。ニューヨークに渡航した2014年夏あたりから徐々にランニングのおもしろさにとりつかれ、2014年の秋学期にはハーフマラソンを走破したのですが、フルマラソンについては中々タイミングが合いませんでした。そんななか、去年の秋にある友人からバルセロナマラソンに参加しないかと誘ってもらいました。DBi Moroccoの直前にバルセロナマラソンに参加できるということであまり深く考えず参加することにしました。

冬休みを挟んでいたこともありフルマラソンに向けた特別な準備を組むこと、まとまった距離を走ることはできませんでしたが、それでも毎週20~30kmのランニングとジム通いだけは続けてフルマラソンに臨みました。ペース配分を考えずに走った結果、前半のハーフに2時間弱、後半のハーフに2時間40分強も費やしてしまいましたが、それでも途中で歩くことなく最後まで走ることができました。

あえて今回の2つのチャレンジの教訓を探すとしたら、事前準備の大切さと、とりあえず試すことの大切さでしょうか。特にフルマラソンで実感したのですが、今回はまとまった距離のランニングをあまりできずに参加した結果、後半のハーフでふくらはぎの痛みと戦うことになりました。事前にハーフ、30kmのランニングを複数回しっかり行うことができれば、おそらく後半そこまでペースダウンせずに済んだと思います。一方で、キリマンジャロ登山のように実際に登ってみないと、体が高地にどのように反応するかわからないものもあると思います。必要な準備はできる限りすることが前提ですが、あまり完璧主義にならず飛び込んでみることも一方で忘れずにいたいと思います。実際に今回チャレンジしたことで、自分が高地にどの程度適応できるか、また自分の体のどこが現在ウィークポイントなのかよく知ることができました。

一方で再実感したこととしては、目の前の一歩を大切にすることでした。特にキリマンジャロ登山の場合、未体験の高度をゆっくり4日かけて頂上に登るため、目標に近づいていることを感じにくかったのですが、それでも目の前の一歩をコツコツ積み上げることで、最後に頂上に辿り着くことができました。ふと振り返ったとき、「いつの間にこんな高く登ったのか」と何度も思ったものです。

ちなみにですが、フルマラソンデビューにバルセロナマラソンはおすすめできそうです。2.5kmごとに給水ポイントとトイレがあるなどサポート体制が整っておりましたし、バルセロナの観光名所を巡れるルートを巡ることができました。天気や沿道の観客の温かい応援にも恵まれました。またどこかのタイミングで欧州のフルマラソンに参加できればと思います。

写真はキリマンジャロ登山とバルセロナマラソンのものです。


2016年2月17日水曜日

ミャンマー

MBAの同級生が2年目の冬休みをどのように過ごしたのか、備忘のため残したいと思います。

今年の冬休みを東南アジアで過ごす同級生が非常に多かったです。パターンとして多かったのは、1ヶ月間まるまる東南アジアで過ごすパターン、DBi Singapore、Hong Kong、Sydneyに年始から2週間参加し(3単位扱い)、さらに2週間東南アジアで過ごすパターンが多かったです。東南アジアでの過ごし方は大きく分けると、プーケットなどのビーチリゾートを楽しむパターン、カンボジアやベトナムなどで遺跡など観光を楽しむパターン、バンコク、シンガポールなどでシティーライフを楽しむパターンが多かったです。

昨年の冬休みも同じ傾向でしたので、MBA2年目の冬休みを東南アジアに過ごすのはこちらのMBAの学生にとって一種の定番なのかもしれません。たしかにNYからタイ、シンガポールまで20時間は掛かるため、一度仕事を再開しますとなかなか行きにくいですし、卒業する前にやっておいて損することはなさそうです。

同級生の旅行先をSNSで追うなかで「おっ」と思ったのは、旅行先にミャンマーを選んだ同級生がざっくり10人以上もいたことでした。同級生の一人の家族がミャンマー出身で、彼女が里帰りした際に友達グループを招待したことがこの数字にかなり寄与しておりますが、一方でそのような繋がりなしで旅行した友達グループもおりましたため、ミャンマーに旅行することへの心理的ハードルが以前より下がっていることは間違いなさそうです。民主化に移行してから数年、アメリカ内でもミャンマーという国へのネガティブイメージは薄れつつあるようです。

僕がミャンマーに旅行したのは2009年、まだ軍事政権が健在の時期でしたので、旅行したことを凄く珍しがられたのを今でも覚えております。当時ミャンマーは相当な旅好き、もしくはインフラ系のビジネスに関わりのある人しか行かないような場所でした。実際に旅行してみますと、黄金のパゴタのあるヤンゴン、何千もの仏塔が平原にそびえる世界三大仏教遺跡の一つであるバガンなど、見ごたえのある観光資源に恵まれていることがわかりますが、なにせ当時は今以上に情報もない時代、旅行の候補先としてなかなか上がらない国でした。それが今ではマイナーな存在ながら旅先の候補として出るようになりました。東京から直行便が運航されるようになりましたし、時代の流れを感じます。今後ミャンマーがより身近な存在になっていくのか見守りたいと思います。

ちなみにバガンで気球に乗ってみた朝焼けは今でも最も感動した絶景の一つです。おすすめです。

写真はヤンゴンにある仏教の聖地です。

2016年2月15日月曜日

春学期スケジュールほか(2nd Spring)

すっかり更新頻度が落ちてしまいましたが、とうとう最後の学期を迎えてしまいました。MBA卒業後は帰国する予定ですので、最後の学期は少しでも実り多いものにしなければと危機感を持っております。1年目のように「ガンガンいこうぜ」のノリで参りたいと思います。

・スケジュール

Managing Change(選択科目・3単位) 月曜日 18:00~21:00
Digital Strategy(選択科目・3単位) 火曜日 18:00~21:00
Power and Politics(選択科目・3単位) 木曜日 13:30~16:20
Modeling Financial Statements(選択科目・3単位) 木曜日 18:00~21:00
Professional Responsibility(必修科目・1.5単位) 日曜日 9:00~16:00 (2/14・2/21・2/28のみ)
DBi Morocco(選択科目・1.5単位) 春休み期間中

別の記事で予告しました通り、最終学期は夜間授業中心に固めました。看板教授の授業は月、木曜日ぐらいですが、それよりも卒業後の自分を見据えて今のうちに学んでおくべきテーマを重視して選びました。Digital Strategyは秋学期の授業で取ったBrand Strategyで触れたデジタルマーケティングの手法を深めたくて、また自分のなかのITリテラシーを高めたくてとりました。Power and Politicsは「政治」という力を今後のキャリア、リーダーシップの場面で有効活用する術を学ぶ授業で、MBA前のキャリアで組織内での政治について意識せず苦労した反省もあって取りました。Modeling Financial Statementsは苦手意識のある財務3表についてトレーニングする機会を作るべく取りました。いちばん期待しているのは企業変革(Change Management)について学ぶManaging Changeという授業です。グループワークのテーマがIoT(Internet of Things)ということで、何となく知った気になっているIoTについても学べるというおまけも嬉しいです。

DBi Moroccoについては…モロッコに行きたいということだけで選びました(笑)。とはいえ、おそらくビジネスの場では縁のなさそうな国に行くことができる、というのは自分のなかでは大きな動機でした。

・その他

空いている平日昼をどのように使うのか、ぼちぼち決めなければなりません。数日前にグアテマラのコンサルティングプロジェクトでお世話になった教授から「Undergraduateの学生のメンターをやらないか?」とお誘いをいただきましたので、確定ではないですがメンターのような活動ができるかもしれません。どこか無給でもいいのでインターンもできればと思っておりますが、こちらはまだ探している段階です。最悪の場合、空いている平日昼間、読書しまくろうと思っております。おそらくこれだけ自由に時間を過ごせるのは今のうちですので、大事に使うつもりです。

加えて卒業までの3ヶ月、出来る限りニューヨーク生活を楽しむつもりです。これまでの1年半、わりと学業に集中してしまったので、未だに美術館、ブロードウェイ、スポーツ観戦、ライブなどにあまり足を運んでおりませんでした。まだMoMAにも行っておりません(笑)。とりあえず来月のNBA観戦は決まりましたが、ぼちぼちMoMA、Museum of the City of New Yorkあたりにも足を運びます。