更新がしばらく途絶えておりましたが、今学期取っている授業を共有致します。
・Valuation(選択科目・3単位)
当校随一の名物教授、Damodaran教授によるValuationの授業では、外から見た企業の評価手法(DCF・Multiplesなど)を平易な語り口調で、豊富なinsightを交えながら学ぶことができます。小テストやグループワークがあるので負荷は決して軽くないですが、この授業を取るためにSternに来る同級生がいるほど評価の高い授業です。グループワークでは、グループごとにメンバーが選択した企業について複数の手法により評価し、どの手法から得た評価結果を採用するかについてまとめることになっております。ちなみに当校では1年目の春学期にCorporate Finance、2年目の秋学期にValuationの授業を取るルートが一般的です。
・Managing Growing Companies(選択科目・3単位)
スタートアップの段階を超えた企業を今後どのように成長させるべきか、成功例、失敗例のケースをベースにディスカッションする授業です。MBAの各基礎科目の知識をベースに、企業の長所、短所、機会、リスクをケースごとに分析するため、新たなフレームワークを体系的に学ぶのには適しておりませんが、取り扱うケース、教授のインサイトなど、何かと今後役に立つ気づきの多い授業になっております。Okun教授は当校の看板教授の一人で、主に投資家の立場から企業の経営に関わってきた経歴を持っております。
・Foundation of Entrepreneurship(選択科目・3単位)
同じくOkun教授の担当する授業で、こちらではスタートアップの企業をどのように成長させるか、ケースメソッドで学んでいきます。スタートアップの段階ということもあり、スタートアップの成功例、失敗例だけでなく、資金調達の方法、VC側の話(どのようなスタートアップに投資すべきか)などについても取り扱います。こちらの授業についても新たなフレームワークを体系的に学ぶというよりは、各ケースで気づきを得られる感じです。ちょうど現在スタートアップのビジネスコンペに出場しておりますため、授業中の気づきをビジネスプラン作成の際に役立てたのはよかったです。
・Brand Strategy(選択科目・3単位)
マーケティングのうち、ブランディングに特化した授業です。当校の看板教授のGalloway教授が担当する本授業では、ブランドという資産をどのように評価し、今後高めていくべきかについて、主にディスカッション形式で学ぶことができます。評価の半分を占める最終プロジェクトでは、グループごとに選んだブランドについて、ブランド力の評価、今後の改善策をまとめます。予選を勝ち抜くことができた組のみ、最後の授業で提言内容をプレゼンテーションすることができます(通称「Battle of Brand」)。教授がクラスの雰囲気をうまく作り出しているせいか、もしくは通常のMBA生とPart Time MBA生がほどよく混ざっているせいか、皆ガチでプロジェクトに取り組んでおり、いい意味でCompetitiveでした。ちなみに僕のチームは21グループ中4位、惜しくも入賞を逃しました。
教授はUC Berkeley HassのMBAプログラム在学中、当時Brandingの第一人者であるアッカ―教授の薫陶を受けたことをきっかけにブランディングの道を歩んでおり、卒業してから合計8社のスタートアップに関わっております。現在はL2というブランドに関するビジネスインテリジェンスのサービスを提供している会社の経営に関与する傍ら、10年以上前よりマーケティングの教授を兼務しております。本授業はアッカー教授の教えをベースにしております。
当授業で特徴的なことが何点かございます。まず、授業中の発言、週ごとのソーシャルメディアでの影響度(Kloutというサイトを利用して影響度を数値化する)、小テストなどの点数を合算し、1位から最下位まで受講生をランク付けし、上位と下位10名ずつを定期的に発表することが挙げられます。最近ソーシャルメディアでくだらない投稿が増えていたのはこの影響です。次に、教授が授業(アイランドと教授は例える)で繰り広げる歯に衣を着せぬ発言が挙げられます。彼に言わせると、人間は理論ではなく感情や本能により左右されるものであり、マーケティングに関しても感情の影響が最後に大きくものを言うことを、時に辛口に、時にタブーを用いて説明します。最後に、教授の経験を元にした講義の面白さが挙げられます。ロゴを扱う回では、これまで教授が立ち上げた全会社のロゴを一つ一つ検証し、何が成功し、何がうまくいかなかったのかについて、彼のスタートアップの履歴やTake Awayを交えて説明しておりましたが、自ら起業した体験談そのもの、また本人が当時どのような意図でロゴを制作したのかを伺うことができました。
普段授業紹介でここまで長く書かないのでバレたかもしれませんが、個人的にはここまでの全授業で最もタメになる、かつ内容も面白いものでした。僕はメーカー出身だったこともあり、学んだ全ての事が目から鱗でした。
今回触れられなかった冬休み中の授業については追って記事をアップしようと思います。
写真ですが、主にセントラルパークでの紅葉を数種間前に撮ったものです。
・Valuation(選択科目・3単位)
当校随一の名物教授、Damodaran教授によるValuationの授業では、外から見た企業の評価手法(DCF・Multiplesなど)を平易な語り口調で、豊富なinsightを交えながら学ぶことができます。小テストやグループワークがあるので負荷は決して軽くないですが、この授業を取るためにSternに来る同級生がいるほど評価の高い授業です。グループワークでは、グループごとにメンバーが選択した企業について複数の手法により評価し、どの手法から得た評価結果を採用するかについてまとめることになっております。ちなみに当校では1年目の春学期にCorporate Finance、2年目の秋学期にValuationの授業を取るルートが一般的です。
・Managing Growing Companies(選択科目・3単位)
スタートアップの段階を超えた企業を今後どのように成長させるべきか、成功例、失敗例のケースをベースにディスカッションする授業です。MBAの各基礎科目の知識をベースに、企業の長所、短所、機会、リスクをケースごとに分析するため、新たなフレームワークを体系的に学ぶのには適しておりませんが、取り扱うケース、教授のインサイトなど、何かと今後役に立つ気づきの多い授業になっております。Okun教授は当校の看板教授の一人で、主に投資家の立場から企業の経営に関わってきた経歴を持っております。
・Foundation of Entrepreneurship(選択科目・3単位)
同じくOkun教授の担当する授業で、こちらではスタートアップの企業をどのように成長させるか、ケースメソッドで学んでいきます。スタートアップの段階ということもあり、スタートアップの成功例、失敗例だけでなく、資金調達の方法、VC側の話(どのようなスタートアップに投資すべきか)などについても取り扱います。こちらの授業についても新たなフレームワークを体系的に学ぶというよりは、各ケースで気づきを得られる感じです。ちょうど現在スタートアップのビジネスコンペに出場しておりますため、授業中の気づきをビジネスプラン作成の際に役立てたのはよかったです。
・Brand Strategy(選択科目・3単位)
マーケティングのうち、ブランディングに特化した授業です。当校の看板教授のGalloway教授が担当する本授業では、ブランドという資産をどのように評価し、今後高めていくべきかについて、主にディスカッション形式で学ぶことができます。評価の半分を占める最終プロジェクトでは、グループごとに選んだブランドについて、ブランド力の評価、今後の改善策をまとめます。予選を勝ち抜くことができた組のみ、最後の授業で提言内容をプレゼンテーションすることができます(通称「Battle of Brand」)。教授がクラスの雰囲気をうまく作り出しているせいか、もしくは通常のMBA生とPart Time MBA生がほどよく混ざっているせいか、皆ガチでプロジェクトに取り組んでおり、いい意味でCompetitiveでした。ちなみに僕のチームは21グループ中4位、惜しくも入賞を逃しました。
教授はUC Berkeley HassのMBAプログラム在学中、当時Brandingの第一人者であるアッカ―教授の薫陶を受けたことをきっかけにブランディングの道を歩んでおり、卒業してから合計8社のスタートアップに関わっております。現在はL2というブランドに関するビジネスインテリジェンスのサービスを提供している会社の経営に関与する傍ら、10年以上前よりマーケティングの教授を兼務しております。本授業はアッカー教授の教えをベースにしております。
当授業で特徴的なことが何点かございます。まず、授業中の発言、週ごとのソーシャルメディアでの影響度(Kloutというサイトを利用して影響度を数値化する)、小テストなどの点数を合算し、1位から最下位まで受講生をランク付けし、上位と下位10名ずつを定期的に発表することが挙げられます。最近ソーシャルメディアでくだらない投稿が増えていたのはこの影響です。次に、教授が授業(アイランドと教授は例える)で繰り広げる歯に衣を着せぬ発言が挙げられます。彼に言わせると、人間は理論ではなく感情や本能により左右されるものであり、マーケティングに関しても感情の影響が最後に大きくものを言うことを、時に辛口に、時にタブーを用いて説明します。最後に、教授の経験を元にした講義の面白さが挙げられます。ロゴを扱う回では、これまで教授が立ち上げた全会社のロゴを一つ一つ検証し、何が成功し、何がうまくいかなかったのかについて、彼のスタートアップの履歴やTake Awayを交えて説明しておりましたが、自ら起業した体験談そのもの、また本人が当時どのような意図でロゴを制作したのかを伺うことができました。
普段授業紹介でここまで長く書かないのでバレたかもしれませんが、個人的にはここまでの全授業で最もタメになる、かつ内容も面白いものでした。僕はメーカー出身だったこともあり、学んだ全ての事が目から鱗でした。
今回触れられなかった冬休み中の授業については追って記事をアップしようと思います。
写真ですが、主にセントラルパークでの紅葉を数種間前に撮ったものです。
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