ぼちぼち年末に差し掛かってきたので、秋学期の振り返りをしてみます。まとめてみたら反省点の方が多かったですが、僕の場合はこんな感じでした。
・少し自信がついてきた
MBAではマイナーな業界の出身ということもあり、渡米前は授業についていけるか不安でしたが、意外と何とかなってしまったというのが正直な感覚です。これまでのキャリアのなかで自分を相対視する機会がなかったのですが、至らない点が色々見えてきた一方で、自分も捨てたものではないのだなと思えるようになりました。これまで自分の実力と自分への自信が全くバランスしていなかったのですが、少なくともMBA受験前より格段に自分に対して自信を持てるようになりました。この心持ちの変化は僕にとって大きいです。
ちなみにアプリカントの方からマイナーな業界出身でも大丈夫かと質問されることもありますが、人にはない経験を活かせる強みもありますのでプラス思考で考えていいと思います。ただしMBAで学ぶことが新しいことだらけの場合、少なくとも最初の学期は苦労する可能性があると覚悟していいと思います。自分の場合もそうでした。
・スピード不足
特にグループワーク中、即興でアイデアを出すことが苦手で議論しているときに消えている時間帯があったことは反省です。最近気がついたのは、単に慎重に考えすぎているのが原因なのかもしれません。アイデアをブレストする際においては、的外れなことを言ってもローリスクですし、思ったことをとりあえず言ってみるぐらいでちょうどいいかもしれません。もちろんスピードを重視しすぎると論理が甘くなるので、時と場合で使い分ける必要もあるとは思います。
・リスクをもっと取るべし
秋学期を基礎固めの時期と位置付け、色々と手を出すは春休み以降にしようと考えておりましたが、秋学期のうちからもっと色々とチャレンジしてもよかったと思っております。少し順序立てて考えすぎたかもしれません。たしかに基礎を重視するのは間違っていなかったと思いますが、一方で習うより慣れることで覚えることもありますし、次の学期以降はもう少し柔軟に考えて動こうと思っております。
・ニューヨークという立地を活かせていない
必修科目などで精一杯だったので仕方がなかった部分もありますが、ニューヨークでMBA生活を送れる強みをほぼ活かさず秋学期を終えてしまいました。春学期はより実戦により重心の置いた授業も取る予定ですが、それ以外でもニューヨークを活用しないともったいないですし、危機感を持っております。
色々と反省ばかり書きましたが、他の記事で書いてきた収穫もありますし、改めて留学するチャンスを掴めてよかったと思います。周りへの感謝の気持ちを忘れずに春学期も精進できればと思います。
写真はWilliamsburg Bridgeをランニングで渡った帰りです。
2014年12月29日月曜日
2014年12月13日土曜日
Millions March NYC
昨日の記事関連です。本日全米各地で抗議活動が展開されましたが、ここニューヨークでもデモが開催されました。たまたまド近所のUnion Squareでデモ隊に出くわしましたので、その1コマをシェアします。
2014年12月12日金曜日
Stern Speaks: Student Perspectives on Ferguson and NYC
先日、学生クラブ「Stern Speaks」が主催した「Student Perspectives on
Ferguson and NYC」というイベントに参加しました。
今年8月、ミズーリ州ファーガソンで10代のアフリカ系アメリカ人の少年が射殺された事件で逮捕された警察官が先日不起訴処分になったことを受け、全米各地で抗議活動が展開されていますが、このイベントではアメリカの人種差別について学生同士で議論する趣旨で開催されました。イベントではクラスメート含めて3人がアフリカ系アメリカ人として育った体験談や事件に対する見解などについてスピーチし、その後Q&Aを通じて学生間で白熱した議論が展開されました。写真の通り、イベントが開催された定員200人の大教室は満員で立ち見が続出、しかもNYU SternのDeanを含め学校側からも多数のメンバーが参加、関心の高さが伺えました。
個人的に印象に残った点についてまとめてみます。
まず、20年前当時に伺った人種差別の体験談(幼少期に5年間アメリカに在住しておりました)と、今回3人のスピーカーが話してくれた体験談の内容があまり変わっていないことに驚きました。20年前当時より薄らいだ感はあるとはいえ、人種差別がアメリカ社会に根深く残っている現状を改めて感じました。参加者からは、「We should first keep the conversation going!」という声が多く上がりましたが、内面に深く刷り込まれた価値観を変えることの難しさを感じた一方で、過去20年間で少なからず前進があったのは、このような活動が根気強く続けられてきた積み重ねがあったからではないかとも感じた次第です。ちなみにある参加者が、「Allyは動的な動詞。アフリカ系以外の人も含めて人種差別の問題を共有し、議論することでAllyできる。」と語っていたことも印象に残っております。
次に印象に残ったことは、ビジネススクールで今回のようなイベントを開催する意味についてです。勉強不足でイベントに参加するまでその趣旨を理解しておりませんでしたが、ビジネススクールの学生の多くは将来の起業家やエグゼクティブの卵でということで、学生が将来雇う側に回る可能性もありますし、より社会に影響を与える経済活動を行う可能性が高いはずです。だからこそビジネススクールの学生が人種差別問題などの社会問題に関心を持ち、議論することに意味がある、今回のイベントにはそのようなメッセージがありました。今年初めてNYU SternでもDiversityに関するケースコンペティションが開催されたこともあり、学校全体としてこのテーマへの関心が高まっております。
期末試験期間中のイベントでしたが、時間を押して参加してよかったです。NYU Sternの同級生がこうした問題に高い関心を持っていることを知る機会になり、よりこのコミュニティーが好きになりました。
最後に、クラスメートのスピーチが秀逸だったことも付け加えさせて下さい。話の構成、アイスブレイク、アイコンタクト、話す姿勢など全体的に素晴らしく、難しいテーマをコミカルかつシリアスに話してくれました。お疲れ様でした!
今年8月、ミズーリ州ファーガソンで10代のアフリカ系アメリカ人の少年が射殺された事件で逮捕された警察官が先日不起訴処分になったことを受け、全米各地で抗議活動が展開されていますが、このイベントではアメリカの人種差別について学生同士で議論する趣旨で開催されました。イベントではクラスメート含めて3人がアフリカ系アメリカ人として育った体験談や事件に対する見解などについてスピーチし、その後Q&Aを通じて学生間で白熱した議論が展開されました。写真の通り、イベントが開催された定員200人の大教室は満員で立ち見が続出、しかもNYU SternのDeanを含め学校側からも多数のメンバーが参加、関心の高さが伺えました。
個人的に印象に残った点についてまとめてみます。
まず、20年前当時に伺った人種差別の体験談(幼少期に5年間アメリカに在住しておりました)と、今回3人のスピーカーが話してくれた体験談の内容があまり変わっていないことに驚きました。20年前当時より薄らいだ感はあるとはいえ、人種差別がアメリカ社会に根深く残っている現状を改めて感じました。参加者からは、「We should first keep the conversation going!」という声が多く上がりましたが、内面に深く刷り込まれた価値観を変えることの難しさを感じた一方で、過去20年間で少なからず前進があったのは、このような活動が根気強く続けられてきた積み重ねがあったからではないかとも感じた次第です。ちなみにある参加者が、「Allyは動的な動詞。アフリカ系以外の人も含めて人種差別の問題を共有し、議論することでAllyできる。」と語っていたことも印象に残っております。
次に印象に残ったことは、ビジネススクールで今回のようなイベントを開催する意味についてです。勉強不足でイベントに参加するまでその趣旨を理解しておりませんでしたが、ビジネススクールの学生の多くは将来の起業家やエグゼクティブの卵でということで、学生が将来雇う側に回る可能性もありますし、より社会に影響を与える経済活動を行う可能性が高いはずです。だからこそビジネススクールの学生が人種差別問題などの社会問題に関心を持ち、議論することに意味がある、今回のイベントにはそのようなメッセージがありました。今年初めてNYU SternでもDiversityに関するケースコンペティションが開催されたこともあり、学校全体としてこのテーマへの関心が高まっております。
期末試験期間中のイベントでしたが、時間を押して参加してよかったです。NYU Sternの同級生がこうした問題に高い関心を持っていることを知る機会になり、よりこのコミュニティーが好きになりました。
最後に、クラスメートのスピーチが秀逸だったことも付け加えさせて下さい。話の構成、アイスブレイク、アイコンタクト、話す姿勢など全体的に素晴らしく、難しいテーマをコミカルかつシリアスに話してくれました。お疲れ様でした!
2014年12月4日木曜日
Chipotle
今回の留学を機に初めて知った、日本でビジネスを展開していないけど実はアメリカではかなり有名な会社がけっこうあります。全米に展開するメキシカン風ファストフード店、Chipotleものそのうちの1社です。
Chipotleというレストランを知ったのは夏学期直後、当時は辛いもの好きな僕にとってスパイス補給基地という位置づけでしかなかったのですが(笑)、Strategyの授業のグループワークで扱ってから、実に面白い会社であることを知りました。聞いた話ですと、組織(人事)関連の授業でも会社を取り上げることがあるらしく、アメリカのビジネススクールではちょくちょく取り上げられている会社みたいです。
色々と戦略面で興味深いのですが、オペレーションをかじったことのある人間としては、特にDistributionとSupply Chainの戦略が印象深かったです。メニューはタコスやライスボールなど数種類で肉やトッピングの組み合わせが自由自在なのが特徴です。しかもメニューをフォーカスし20年間ほぼメニューを増やしていないため、購入する材料の種類を絞ってボリュームディスカウントを狙うことができるほか、材料のストック減、広告費減(期間限定メニューのために広告費を掛ける必要なし)、教育コスト減(新たに増えるメニューに対して社員を教育する必要なし)、など色々といい効果が出ているようです。
「Food with Integrity」のプランド力(できる限り新鮮な材料を地産地消する+自然に近い環境で育てられた家畜の肉を使用する)で客単価を引き上げていることなども興味深いのですが、何よりも個人的に凄いと思うのが、メニューを絞る戦略を20年間続けてきたことだと思います。(ビール会社の期間限定ビールではないですが)普通ですとメニューを絞り続ける勇気がなく、どこかで違うメニューを取り入れたくなる気がします。そんなわけでChipotle、秋学期で最も残った会社になりました。
非常にベーシックな話ですが、ビジネススクールでこうした各業界の事例に色々と触れられる(ケースの場合はさらに今度どのような戦略を取るか自分なりに判断する)ことも、限られた市場でしか仕事をしたことのないメーカー出身の僕にとってはプラスだと思っています。成功事例、失敗事例の引き出し、ケース内での意思決定の積み重ねが頭の片隅に残ることでさえも、間違いなく将来仕事をする上で財産になりそうです。
Chipotleというレストランを知ったのは夏学期直後、当時は辛いもの好きな僕にとってスパイス補給基地という位置づけでしかなかったのですが(笑)、Strategyの授業のグループワークで扱ってから、実に面白い会社であることを知りました。聞いた話ですと、組織(人事)関連の授業でも会社を取り上げることがあるらしく、アメリカのビジネススクールではちょくちょく取り上げられている会社みたいです。
色々と戦略面で興味深いのですが、オペレーションをかじったことのある人間としては、特にDistributionとSupply Chainの戦略が印象深かったです。メニューはタコスやライスボールなど数種類で肉やトッピングの組み合わせが自由自在なのが特徴です。しかもメニューをフォーカスし20年間ほぼメニューを増やしていないため、購入する材料の種類を絞ってボリュームディスカウントを狙うことができるほか、材料のストック減、広告費減(期間限定メニューのために広告費を掛ける必要なし)、教育コスト減(新たに増えるメニューに対して社員を教育する必要なし)、など色々といい効果が出ているようです。
「Food with Integrity」のプランド力(できる限り新鮮な材料を地産地消する+自然に近い環境で育てられた家畜の肉を使用する)で客単価を引き上げていることなども興味深いのですが、何よりも個人的に凄いと思うのが、メニューを絞る戦略を20年間続けてきたことだと思います。(ビール会社の期間限定ビールではないですが)普通ですとメニューを絞り続ける勇気がなく、どこかで違うメニューを取り入れたくなる気がします。そんなわけでChipotle、秋学期で最も残った会社になりました。
非常にベーシックな話ですが、ビジネススクールでこうした各業界の事例に色々と触れられる(ケースの場合はさらに今度どのような戦略を取るか自分なりに判断する)ことも、限られた市場でしか仕事をしたことのないメーカー出身の僕にとってはプラスだと思っています。成功事例、失敗事例の引き出し、ケース内での意思決定の積み重ねが頭の片隅に残ることでさえも、間違いなく将来仕事をする上で財産になりそうです。
2014年11月29日土曜日
交換派遣留学が気になる
2週間弱前ですが、NYU へ交換派遣留学中のMBAの先輩方と飲む機会がありました。自分にとっては当たり前になっていた、米国MBAに行く意味を含めて改めて考えるきっかけになりそうです(ありがとうございました!)。
とにかく印象的だったのは、NYUに来て最も良かったこととして、アメリカ中心の物の見方、アメリカのビジネス中心で物事を考えるのが新鮮なだということを挙げたことでした。例えば「Business Drivers – Industry」という、アメリカの産業毎の主要企業の分析を行う授業では、毎回宿題としてグループごとに企業をアサインされてレポート(財務分析・戦略・市場など)を書くみたいですが、異なる会計基準(GAAP vs IFRS)、同じファクトに対する分析、考え方の違い、(そもそもの話)米国の産業のラインアップなど、授業だけでも学ぶことが多く有意義だと仰ってました。
もう一つ印象的だったことは、(当たり前の話かもしれませんが)学校のロケーションによってどうして地域性が出る話です。例えばアジアのMBAの場合、(HBSのケースを主体に勉強する点は一緒ですが)中国や香港などのアジア企業のケースを取り扱う比率が高めのようです。一方、米国のMBAではアジアに精通している教授は決して多くなく(知っていても古めの情報?)、最近の情報のアップデートについては生徒が補っている印象を受けたとのことでした。また、米国人のクラスメートがアジアに関して、思いつきでしゃべることもあったそうです。
ちなみに本論から外れますが、その話を聞いて思い出した極端な例があります。マーケティングの授業中、ある米国人の同級生がTimes Squareのスクリーンに流れている中国政府の広告について、「アメリカに対して中国が国威を見せつけるため(一種にプロパガンダのため)にアメリカの中心地に広告を出している。」というイメージを元にした発言をしたことに対し、すぐに中国系の同級生が「あの広告は米国を旅行中の中国人に対して、中国が国として強いことを示すために広告を出している。そもそも広告は全て中国語だし、何よりわざわざ高い広告費を払ってまでTimes Squareに広告を出しているのは、中国が世界の中心地で広告を出せる力があることを中国人に示すためだ。」と反論した場面がありました。
当たり前かもしれませんが、特定の地域(もしくは分野)を重点的に深めたい場合、やはり実際に現地に赴き体験することの必要さを感じた次第です。自分の身をその場に置くのと遠くから机上で学ぶのとは、理解度や吸収力の点で大きな差がある、とコメントされておりましたがその通りだと思いました。
色々とお話するうちに、正直それまで全く興味のなかった交換派遣留学が少し気になり始めました。あえてそれまでMBAを学んできた地域と異なる場所へ移り住み、異なる視点からビジネスを学ぶ経験が、自分の思っていた以上に得難そうな印象を受けたのです。もちろんMBA卒業後にどこで何をしたいのかにもよりますので、ニューヨークに2年間残る方がいいのか、自分のなかでよく考えてみたいと思います。
写真は現在Union Squareで開催されている(~12/24)クリスマスの風物詩、Holiday Marketです。活気あるマーケットでクリスマスギフトなどを取り揃えておりました。
2014年11月28日金曜日
備忘録:Europrean Business Society - 1st Annual Conference
既に2週間も前の話ですが、European Business Society主催の1st Annual Conferenceに参加しました。
NYU Sternでは多くのビジネスクラブが年1回、Annual Conferenceを開催するのですが、これまで参加できていませんでした。ちょうど例のフランス人の親友がクラブのBoard Memberを務めたこともあり、Entrepreneurship Panel目当てで参加してみたところ、期待以上でした。パネラーの話を聞いていて勉強になりましたし、凄く元気が出ました。
NYU Sternでは多くのビジネスクラブが年1回、Annual Conferenceを開催するのですが、これまで参加できていませんでした。ちょうど例のフランス人の親友がクラブのBoard Memberを務めたこともあり、Entrepreneurship Panel目当てで参加してみたところ、期待以上でした。パネラーの話を聞いていて勉強になりましたし、凄く元気が出ました。
パネラーとして参加した起業家3人は全員ヨーロッパ出身でMBAホルダー、現在は米国拠点でビジネスを展開しております。2週間も前の話なので、印象に残ったコメントだけ下記にメモしておきます。
・Early Stageのスタートアップはマーケットうんぬんより、そもそも最初にValueを作れないと話にならない。
・企業文化を作るのは難しい。特に会社の規模が大きくなり人事権を他のメンバーに渡した後はそうなりがち。
・Entrepreneurは最後にサラリーを受け取る人。いい社員を得るためにはCompensationを確保することが大切。
・EntrepreneurはEntrepreneur同士の人間関係が深くなる。お互い困難なチャレンジを支え合う戦友。
・Entrepreneurは自分のやりたくない決断を迫られることがある、特に人事関係において。いちばん嫌なのはDedicatedな社員に別れを言わなければならないとき。
・メンターは大切。特に特定のエリアに強いメンバーがいることが大事。
・No one can teach you how to become an entrepreneur. You have to try.
・Don’t be greedy. Don’t lose hope.
MBA留学中にしか関われない事にexposureすることが自分のWhy MBAの一つなので、今後は無理をしてでもこうしたイベントに出来る限り参加しないと、と反省した次第です。ちなみにあくまで個人的なNYUの印象ですが、学校としてはEntrepreneurship力を入れているものの、全般的に同級生の起業熱は決して強くないと感じております。
写真はThanksgivingの日にニューヨークで開催されたMacy's Thanksgiving Paradeです。あいにくのみぞれ模様で寒かったですが、ホットチョコレートで暖まりながら楽しみました。
2014年11月27日木曜日
フリーランチ
他校のMBA同期が、時々ニューヨークに遊びに来てくれます。直近の会ではそれぞれ校風の違うMBAに通っているメンバーが集まったのですが、何だかんだ各校の共通項が多いという話になり、MBAあるある話で盛り上がりました。そのなかでも盛り上がったフリーランチの話です。
例えばNYUの場合、学校のプログラムの説明会や(特に)ファイナンス業界の会社の会社説明会などの平日昼開催のイベントに参加すると無料でランチが振舞われます。NYUではたいていピザです。しかもこのようなイベントの後、けっこう食べ物が余っていたりします。この前のマーケティングのクラスでは朝の就活イベントで大量に残されたパンを授業中に皆で食べていましたし、参加していないイベントの終わり際に余ったピザが置いてあったりします。
(事実かどうかはわかりませんが)イベントそっちのけで食べ物目当てにイベントの最初だけ参加する強者がなかにはいて、学校から注意メールが流されたことがあるという笑い話も今回聞きました。
冗談はともかく、ニューヨークでの生活はお金が掛かるので、時々こんなランチに助けられていることも確かです。そういえば、来週はファイナンスの授業でランチが振舞われるはずです。
ちなみに米国MBAでは数ヶ月でピザに飽きると聞いていましたが、未だに飽きずにパクパク食べてます。
写真は使い損ねたワシントンスクエアの写真(11/12→11/21)です。もうすっかり冬ですが、話を伺うとあと少なくとももう一段階寒さが厳しくなりそうです。
例えばNYUの場合、学校のプログラムの説明会や(特に)ファイナンス業界の会社の会社説明会などの平日昼開催のイベントに参加すると無料でランチが振舞われます。NYUではたいていピザです。しかもこのようなイベントの後、けっこう食べ物が余っていたりします。この前のマーケティングのクラスでは朝の就活イベントで大量に残されたパンを授業中に皆で食べていましたし、参加していないイベントの終わり際に余ったピザが置いてあったりします。
(事実かどうかはわかりませんが)イベントそっちのけで食べ物目当てにイベントの最初だけ参加する強者がなかにはいて、学校から注意メールが流されたことがあるという笑い話も今回聞きました。
冗談はともかく、ニューヨークでの生活はお金が掛かるので、時々こんなランチに助けられていることも確かです。そういえば、来週はファイナンスの授業でランチが振舞われるはずです。
ちなみに米国MBAでは数ヶ月でピザに飽きると聞いていましたが、未だに飽きずにパクパク食べてます。
写真は使い損ねたワシントンスクエアの写真(11/12→11/21)です。もうすっかり冬ですが、話を伺うとあと少なくとももう一段階寒さが厳しくなりそうです。
2014年11月23日日曜日
誕生日
しばらく更新が途絶えておりました。アップデートのリクエストを複数いただいてしまったので、取り急ぎ筆を取ります。
とりあえず生きております。更新が途絶えている間に29歳になりました。
アメリカでは誕生日を迎える人が自らパーティーを企画することが多いみたいですが、特に何もパーティーは企画せずいつも通り過ごすつもりでした。ところが同級生から、これでもかというぐらい祝われてしまいました。マーケティングの授業開始前に同級生からおめでとうのチャントをいただいたり、昼休みに夏学期の同級生からサプライズで祝ってもらったり、感激してしまいました。サプライズのイベントに至っては、忙しい時期なのに大教室を貸し切って企画、しかもこのイベントのためだけに同級生20人以上が集結してくれました。涙腺が緩んだまま夕方以降は飲みまくり…おかげ様で素敵な1日を過ごしました。
ちなみに夏学期の同級生からはサプライズでフェイクの誕生日イベントを2回開催してくれ、今回3度目の正直でちゃんと祝ってもらえました。
ここまで平凡なMBA生活を過ごしていますが、ありがたい話、友達にだけは恵まれていることを実感して幸せでした。
ちなみに今週末からはThanksgiving休暇に突入しておりますが、(散々迷った挙句)基本ニューヨークに留まることにしました。3週間分溜まった読み物を片づけながら、ゆっくり話ができなかった同級生とキャッチアップするつもりです。同じ寮の仲間には日本の鍋や豚汁を振舞ってみようとも思っております。
近況報告はこんな感じです。更新が途絶えている間の話については、時間のあるときにまとめたいと思います。
とりあえず生きております。更新が途絶えている間に29歳になりました。
アメリカでは誕生日を迎える人が自らパーティーを企画することが多いみたいですが、特に何もパーティーは企画せずいつも通り過ごすつもりでした。ところが同級生から、これでもかというぐらい祝われてしまいました。マーケティングの授業開始前に同級生からおめでとうのチャントをいただいたり、昼休みに夏学期の同級生からサプライズで祝ってもらったり、感激してしまいました。サプライズのイベントに至っては、忙しい時期なのに大教室を貸し切って企画、しかもこのイベントのためだけに同級生20人以上が集結してくれました。涙腺が緩んだまま夕方以降は飲みまくり…おかげ様で素敵な1日を過ごしました。
ちなみに夏学期の同級生からはサプライズでフェイクの誕生日イベントを2回開催してくれ、今回3度目の正直でちゃんと祝ってもらえました。
ここまで平凡なMBA生活を過ごしていますが、ありがたい話、友達にだけは恵まれていることを実感して幸せでした。
近況報告はこんな感じです。更新が途絶えている間の話については、時間のあるときにまとめたいと思います。
2014年10月31日金曜日
日本のプレゼンス
ちょうど今週、僕も幹事団として関わっているJapan Trek(日本への研修旅行・単位なし)など、春休みに開催するCulture Trekへの応募のタイミングでした。日本について色々と考える機会が多かったのでこのテーマを書きます。
あくまでこちらに来て4ヶ月過ごした上での印象ですが、日本のプレゼンス、文化面については高い一方、ビジネス面については低いようにも思われます。
まずこちらに来て感じたことですが、少なくともNYU では日本のカルチャーへの関心度は高いです。(日本食=寿司というイメージが強いことはともかく)想像以上に日本食の人気は高いですし、日本の文化、考え方に興味を持っている夏学期の友達は多いです。一方で、その割にこれまで日本を訪ねたことのある同級生が少ないのも意外でした。気になって色々聞いたところ、14時間(東京への直行便の飛行時間)のフライトが長すぎるので日本に行ったことがないという意見が最も多かったです(一部英語が通じにくいという意見もありました)。あくまでn数が少ないのであれですが、同級生の日本に対するイメージは、「カルチャーがクールで興味はあるけれど、遠すぎるので行ったことのない、神秘の国、日本。」という感じでしょうか。
毎年NYUでJapan Trekがいちばん人気なのも、もちろん歴代の先輩方がTrekを成功させてきた功績も大きいですが、この機会を逃すと一生行くことのないかもしれない日本にぜひ行きたい、と考えている同級生が多いこともあるかもしれません(実際にそのような話をけっこう聞きます)。そんな彼らが実際に興味のある日本に行き、どのように感じ、結果どのように日本の印象が変わるのか(あるいは変わらないのか)、Japan Trekに幹事団として関わりながら追いたいと思います。
一方、ビジネス面での日本のプレゼンスについては、予想通り高くないのが現状です。同じアジアでも最近の話題ですと韓国、新興国の中国、インドに関する紹介が多く、日本に関する話題はトヨタ方式など古典的なものがどうしても中心になります。メーカー出身者としては、ユニクロが東レと化学繊維の開発、供給でコラボしてヒートテックなどをヒットさせた話とか面白いと思うのですが、最新の日本のビジネス話についてはあまり話題には出ません。
あくまで個人的な印象ですが、父の世代であったような「日本の成功体験をビジネススクールに持ち込む」というような期待を現在の米国MBAは持っておらず、あくまで国際的なバラエティーを富ませるためのワンピースとして他主要国と同列に日本は扱われている印象です。ここ10年間、米国MBAの日本人学生数が減少傾向であることにも関係する話かもしれません。
ちなみに当初夏学期が始まった際、日本人としてどのようにプレゼンスを発揮するかということを自分のなかで意識しておりましたが、いつの間にメーカー出身者としてクラスにどう貢献するかという方向に意識にシフトしつつあるのも、たぶん自分が上記の印象を持ったためだと思います。
このような現状に悶々としていることもありますが、せめてJapan Trekではしっかりと日本の売り子として頑張りたいと思います。Japan Trekの詳細については、お話できるタイミングで後日改めて紹介します。
写真はハイラインという長さ1kmに渡って伸びている公園です。ハドソン川沿いにあった鉄道で使われた高架を、ブルームバーグ市長時代に公園として再開発されてできました。公園が出来てから犯罪も減ったということで、MBAのオリエンテーションでも都市再開発の成功例として紹介されました。
2014年10月29日水曜日
初病院
(その場で保険証のコピーを所持していなかったせいかはわかりませんが)治療費の会計方式が少し日本と違っていたのは面白かったです。僕が行った病院の場合、治療日の2週間後に目途に請求書が自宅宛に届き、もし保険がある場合は両面コピーを病院(会計担当先)に返送、(保険のカバー範囲と差額のある場合のみ)再度自宅宛に請求書が届く、以上の手続きになるそうです。
米国ではお金を払って安全を買うのだという話を聞いたことがありますが、身を持って実感した気がします。ちなみに治療後の24時間は患部を濡らさない事、という注意をナースから説明された後、その説明を聞いたことをサインさせられます。注意と違うことをした場合、一切責任を負いませんという意思表示も含め、いかにも契約社会アメリカらしいと思いました。 特にMBA同期の皆さん、本当に気をつけましょう。
せめて写真だけでも明るいのにします。West Villageの一角です。
2014年10月21日火曜日
Midterm Exam
先週、今週とMidterm Testを複数受けていた関係で、少し更新が遅くなってしまいました。
実はNYUには正式なMidterm Exam期間が存在しません(一方でFinal Exam期間は存在します)。必修、選択必修科目の場合、10月半ばにMidterm Examがあるケースが多いようですが、基本的にMidterm Exam、Final Examのタイミングは各教授の裁量に任されているようです。そのため、僕の場合、Accountingのみ10月半ばにテストがございませんでした。ちなみに正式なMidterm Exam期間が存在しないので、試験打ち上げ飲みがなかったのが少し寂しかったです(StrategyのみExam後に教授主催のHappy Hourがありました)。
授業、各種イベントの負荷が決して小さくないなかテスト対策をするのは楽ではないですが、一方で教授から指定されたテスト対策を一通りやれば、ある程度の点数が取れる(内容を網羅できる)ようになっている印象です。同級生とも話したのですが、学生をある程度のレベルまで仕上げるという意味でも、負荷の大きいなか指定された日時までに仕上げる訓練をさせるという意味でも、システムとしてよく出来ていると感じます。
ここからはあくまで僕の印象です。(きちんと試験対策はしているのですが)そこまで成績自体にこだわらない同級生が多いと感じます。Financeへ就職活動する同級生のみFinance系の必修科目でいい成績が必要なのはともかくとしてです。それこそ、ビジネススクール(B-school)はBを取るための学校だという冗談すらあります(笑)。
別に勉強をおそろかにしてはいないのですが、一方で勉強以外にも大切なことが色々あることを皆が認識しているので勉強一辺倒にならない、そんな認識でいい気がします。
写真は先々週末にふらっと行ったマディソンスクエアパークです。この日は10月にしては珍しく気温が上がり、外で気持ちよくランチを食べることができました。
実はNYUには正式なMidterm Exam期間が存在しません(一方でFinal Exam期間は存在します)。必修、選択必修科目の場合、10月半ばにMidterm Examがあるケースが多いようですが、基本的にMidterm Exam、Final Examのタイミングは各教授の裁量に任されているようです。そのため、僕の場合、Accountingのみ10月半ばにテストがございませんでした。ちなみに正式なMidterm Exam期間が存在しないので、試験打ち上げ飲みがなかったのが少し寂しかったです(StrategyのみExam後に教授主催のHappy Hourがありました)。
授業、各種イベントの負荷が決して小さくないなかテスト対策をするのは楽ではないですが、一方で教授から指定されたテスト対策を一通りやれば、ある程度の点数が取れる(内容を網羅できる)ようになっている印象です。同級生とも話したのですが、学生をある程度のレベルまで仕上げるという意味でも、負荷の大きいなか指定された日時までに仕上げる訓練をさせるという意味でも、システムとしてよく出来ていると感じます。
ここからはあくまで僕の印象です。(きちんと試験対策はしているのですが)そこまで成績自体にこだわらない同級生が多いと感じます。Financeへ就職活動する同級生のみFinance系の必修科目でいい成績が必要なのはともかくとしてです。それこそ、ビジネススクール(B-school)はBを取るための学校だという冗談すらあります(笑)。
別に勉強をおそろかにしてはいないのですが、一方で勉強以外にも大切なことが色々あることを皆が認識しているので勉強一辺倒にならない、そんな認識でいい気がします。
写真は先々週末にふらっと行ったマディソンスクエアパークです。この日は10月にしては珍しく気温が上がり、外で気持ちよくランチを食べることができました。
2014年10月11日土曜日
友達に薦められて夏学期から使い始めました。Facebookでお友達の方々は、最近Instagram経由の投稿が増えているのに気がついているはずです。ご存じ、Instagramは写真投稿がメインのSNSです。僕の同級生の場合、次のように使い分けている人が多いです。
Instagram:仲のいい友達とのやり取り用。
Facebook:知り合いレベル含めたより広めのやり取り用。
米国でInstagramを使いこなすコツは、短く簡潔にコメントすること、ハッシュタグを使いこなすことの2点である印象です(写真は皆さん好きなものを投稿してます)。
Instagramに限った話ではないですが、こちらで写真を投稿する際、「I went to the Central Park! It was a lot of fun.」みたいな完全な文章でコメントすることは少ないです(マジメな内容であればともかく)。「Oktoberfest!!!」「Harbor cruise!」など一言コメントでも十分な感じです。
ハッシュタグ(例:#sternies)については、Twitter以外にもInstagramなど他のSNSでも使われております。本来、同じハッシュタグを使用した投稿を閲覧しやすくするために使われますが、一方でオリジナルのハッシュタグを使う同級生もおります(例:#sterntup・#laughedalot)。これに関してはまだまだ勉強中ですが、「cool」なハッシュタグを使いこなそうと思います。
写真のストックを切らしたので、今年GWに旅行したモスクワの写真を載せます(笑)。ニューヨーク関係ないですね。
Instagram:仲のいい友達とのやり取り用。
Facebook:知り合いレベル含めたより広めのやり取り用。
米国でInstagramを使いこなすコツは、短く簡潔にコメントすること、ハッシュタグを使いこなすことの2点である印象です(写真は皆さん好きなものを投稿してます)。
Instagramに限った話ではないですが、こちらで写真を投稿する際、「I went to the Central Park! It was a lot of fun.」みたいな完全な文章でコメントすることは少ないです(マジメな内容であればともかく)。「Oktoberfest!!!」「Harbor cruise!」など一言コメントでも十分な感じです。
ハッシュタグ(例:#sternies)については、Twitter以外にもInstagramなど他のSNSでも使われております。本来、同じハッシュタグを使用した投稿を閲覧しやすくするために使われますが、一方でオリジナルのハッシュタグを使う同級生もおります(例:#sterntup・#laughedalot)。これに関してはまだまだ勉強中ですが、「cool」なハッシュタグを使いこなそうと思います。
写真のストックを切らしたので、今年GWに旅行したモスクワの写真を載せます(笑)。ニューヨーク関係ないですね。
2014年10月10日金曜日
幻想
先週末、他校のMBA同期の友達と飲む機会がございました。そのなかでMBA入学前にプログラムに対して抱いていた幻想について盛り上がりました。例えば極端な話ですが、MBAに入学さえしてしまえば、友達もじゃんじゃんでき、グループワークなどでリーダーシップ経験も積めるものだと入学前は勝手に思っておりました。今回はMBA関連で個人的に入学前のイメージとずれていた点を紹介してみます。
まず、無条件で同級生と深く仲良くなるというわけにはどうもいかなそうです。秋学期が始まると授業、就職活動、イベントなどで負荷が急に上がりますので、特にクラスやクラブの活動が重ならない同級生とは疎遠になりがちになりますし、加えて少数の仲間と深い友達付き合いをする時間を取りにくくなったのが実感です。以前ブログで書いた通り、(就活・クラブもなく時間が取りやすかった)夏学期はあっという間にクラスに溶け込むことができましたが、秋学期は若干苦戦しております。
(参考:過去の記事)
http://neakanikki.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html
ちなみに当校のインターナショナルの学生比率は40%弱ですが、米国の高等教育(高校・大学など)を経験している、さらに言うと幼いうちから米国に移り住んでいるインターナショナル生がけっこう多いイメージです。語学の壁もあるなか、そのなかで日本人が溶け込むのは簡単ではなく、やはり相応の努力と運が必要な印象です。僕の場合、英語が足を引っ張ることのないよう夏学期前にできる限りの準備をしましたが、海外に対してオープンな同級生に恵まれたという運の要素に助けられ、すんなり溶け込めたと今は感じます。
次に、リーダーシップの経験については、僕の場合だと少なくとも秋学期までは機会が限られそうです。痛いのはグループワークのある秋学期の授業が1クラスのみに終わってしまったことです。NYUの場合は必修科目2単位、選択必修科目5単位について履修免除を行うことができます(浮いた単位を他の選択科目に回せます)。この履修免除が曲者で、選択科目(選択必修)を取る分、クラスごとにアサインされたグループのワークに参加できる機会が減る可能性が出てきます(NYUのカリキュラムについては別途詳述します)。僕の場合、2科目を履修免除した上、一足先に夏学期に統計学の授業を取り終えてしまったため、スタディーグループメインの科目がStrategyのみという状況になりました(他の必修・選択必修の3科目がケースもしくは講義が中心です)。クラブのリーダーシップポジションも絞ることにしたこともあり、秋学期はリーダーシップ経験が少なめになりそうなわけです。これについては優先順位の問題なので、リーダーシップ経験を決して得られないわけではないのですが、MBAでの限られた密度の濃い時間を活用すべく取捨選択をした結果、このようなことも起こり得ると思っていただければ幸いです。
一方でイメージ以上だったこともあります。例えば米軍出身者の同級生の懐の深さを日々感じます。あくまで個人的な見解ですが、彼らの多くは数百人単位のチームの指揮を執る(もしくは命を預かる)経験を積んでいる、もしくはイラク、アフガニスタンなど海外に派遣された経験を持っているためか、総じて人間的に成熟しており、かつ海外に対してもオープンな感覚を持っている印象です。特に夏学期の間は、彼らに助けられたことが多々ありました。
写真はそれぞれUnion Squareのマーケット、ブロードウェイからのUnion SquareとEnpire State Building、朝のWashington Square Parkです。最近、遠出をする時間がなかなか取れていないのが悩みです(せいぜい先週ハーフを走りにCentral Parkに出掛けたぐらいです)。
まず、無条件で同級生と深く仲良くなるというわけにはどうもいかなそうです。秋学期が始まると授業、就職活動、イベントなどで負荷が急に上がりますので、特にクラスやクラブの活動が重ならない同級生とは疎遠になりがちになりますし、加えて少数の仲間と深い友達付き合いをする時間を取りにくくなったのが実感です。以前ブログで書いた通り、(就活・クラブもなく時間が取りやすかった)夏学期はあっという間にクラスに溶け込むことができましたが、秋学期は若干苦戦しております。
(参考:過去の記事)
http://neakanikki.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html
ちなみに当校のインターナショナルの学生比率は40%弱ですが、米国の高等教育(高校・大学など)を経験している、さらに言うと幼いうちから米国に移り住んでいるインターナショナル生がけっこう多いイメージです。語学の壁もあるなか、そのなかで日本人が溶け込むのは簡単ではなく、やはり相応の努力と運が必要な印象です。僕の場合、英語が足を引っ張ることのないよう夏学期前にできる限りの準備をしましたが、海外に対してオープンな同級生に恵まれたという運の要素に助けられ、すんなり溶け込めたと今は感じます。
次に、リーダーシップの経験については、僕の場合だと少なくとも秋学期までは機会が限られそうです。痛いのはグループワークのある秋学期の授業が1クラスのみに終わってしまったことです。NYUの場合は必修科目2単位、選択必修科目5単位について履修免除を行うことができます(浮いた単位を他の選択科目に回せます)。この履修免除が曲者で、選択科目(選択必修)を取る分、クラスごとにアサインされたグループのワークに参加できる機会が減る可能性が出てきます(NYUのカリキュラムについては別途詳述します)。僕の場合、2科目を履修免除した上、一足先に夏学期に統計学の授業を取り終えてしまったため、スタディーグループメインの科目がStrategyのみという状況になりました(他の必修・選択必修の3科目がケースもしくは講義が中心です)。クラブのリーダーシップポジションも絞ることにしたこともあり、秋学期はリーダーシップ経験が少なめになりそうなわけです。これについては優先順位の問題なので、リーダーシップ経験を決して得られないわけではないのですが、MBAでの限られた密度の濃い時間を活用すべく取捨選択をした結果、このようなことも起こり得ると思っていただければ幸いです。
一方でイメージ以上だったこともあります。例えば米軍出身者の同級生の懐の深さを日々感じます。あくまで個人的な見解ですが、彼らの多くは数百人単位のチームの指揮を執る(もしくは命を預かる)経験を積んでいる、もしくはイラク、アフガニスタンなど海外に派遣された経験を持っているためか、総じて人間的に成熟しており、かつ海外に対してもオープンな感覚を持っている印象です。特に夏学期の間は、彼らに助けられたことが多々ありました。
写真はそれぞれUnion Squareのマーケット、ブロードウェイからのUnion SquareとEnpire State Building、朝のWashington Square Parkです。最近、遠出をする時間がなかなか取れていないのが悩みです(せいぜい先週ハーフを走りにCentral Parkに出掛けたぐらいです)。
2014年10月7日火曜日
リーダーシップポジション
MBAはリーダーシップを含めたソフトスキルを鍛える場であるとも言われております。NYUでは生徒会や生徒会傘下の各委員会に加え、各Student Clubの役員(Board Member)、以前ブログでご紹介した学級委員(Bloc Leaders)など、様々な機会を学校側が用意してくれております。
先週末までに各クラブのボードメンバーの募集が締め切られましたが、今年はJapan Business Associationの役員のみに絞ることにしました。他にはMBAのアプリカントの方々がビジットに来られた際のアンバサダー役(クラスビジット&コーヒーチャットのホスト役)、Stern Torch Committeeに応募しておりますので、リーダーシップポジションについては以上の2役で収まりそうです。
正直他のクラブの役員の兼任について最後まで迷いましたが、自分の現在の授業課題の処理スピードが決して速くないこと、Japan Trekへの準備がおろそかになる可能性を考え、秋学期は焦点を絞ることにしました。その分、余裕が出てきそうな春学期以降、コンサルティングプロジェクト、ビジネスコンペティション、海外研修旅行(DBi)などに積極的に参加することでリーダーシップの経験を積むつもりです。
そんなわけで秋学期は面白いネタが書けないかもしれませんが、暖かく更新を見守っていただければと思います。
写真は先週末に初めて走ったハーフマラソン(@セントラルパーク)でのひとコマです。決して大きなレースではないのにも関わらず、少なくとも数千人が参加、楽しい時間を過ごせました。
先週末までに各クラブのボードメンバーの募集が締め切られましたが、今年はJapan Business Associationの役員のみに絞ることにしました。他にはMBAのアプリカントの方々がビジットに来られた際のアンバサダー役(クラスビジット&コーヒーチャットのホスト役)、Stern Torch Committeeに応募しておりますので、リーダーシップポジションについては以上の2役で収まりそうです。
正直他のクラブの役員の兼任について最後まで迷いましたが、自分の現在の授業課題の処理スピードが決して速くないこと、Japan Trekへの準備がおろそかになる可能性を考え、秋学期は焦点を絞ることにしました。その分、余裕が出てきそうな春学期以降、コンサルティングプロジェクト、ビジネスコンペティション、海外研修旅行(DBi)などに積極的に参加することでリーダーシップの経験を積むつもりです。
そんなわけで秋学期は面白いネタが書けないかもしれませんが、暖かく更新を見守っていただければと思います。
写真は先週末に初めて走ったハーフマラソン(@セントラルパーク)でのひとコマです。決して大きなレースではないのにも関わらず、少なくとも数千人が参加、楽しい時間を過ごせました。
2014年9月15日月曜日
授業での発言
同級生と授業での発言について話題にのぼることがあります。留学前は授業で発言できるか不安がありましたが、自分なりに試行錯誤した末、夏学期のうちにある程度克服することができました。
僕の場合、発言の質についてはともかく、夏学期は何とか平均で1回/コマ(3時間)以上のペースで発言、秋学期については、多少馴染みのあるマーケティングは略2回/コマ、初心者のストラテジー、アカウンティングは略1回/コマのペースで発言してます(完全に講義形式のファイナンスのみまだ発言に難儀してます…)。このペースを最後まで何とか続けたいです。
・まずは簡単な質問に対して発言して慣れる
僕の場合、発言の質についてはともかく、夏学期は何とか平均で1回/コマ(3時間)以上のペースで発言、秋学期については、多少馴染みのあるマーケティングは略2回/コマ、初心者のストラテジー、アカウンティングは略1回/コマのペースで発言してます(完全に講義形式のファイナンスのみまだ発言に難儀してます…)。このペースを最後まで何とか続けたいです。
未だ試行錯誤中ですが、自分なりに工夫していることをここに共有したいと思います。クラスパーティシペーションの評価の割合がそこまで高くない学校の場合です。
(授業中の発言が全てのHBSの皆様ほど深くは書けませんがご了承ください。)
(授業中の発言が全てのHBSの皆様ほど深くは書けませんがご了承ください。)
・まずは簡単な質問に対して発言して慣れる
教授にもよりますが、授業が始まるタイミングで前回の授業のSummeryを行うことがNYUの場合は多いです。事前に回答を準備できますし、特に夏学期の初期はこのタイミングでの発言を狙いました。発言の回数をこなすことで発言することに慣れ、他のタイミングでも質問しやすくなりました。古典的ですが、数をこなすのは大切です。ちなみに授業での発言を続けることで、教授の指すタイミング、質問の傾向にも注意がいき、授業にもより深く入れるはずです。
・準備→タイミングを逃さない
事前準備の際、ここだけは質問する、という項目を必ず複数は用意しております。予習の際に疑問に思ったこと、自分の経験を繋げられそうなネタなどが多いです。そしてここからが大事ですが、自分の用意した内容に関する質問が来るタイミングを逃さず、すかざず手を上げることを強く意識しています(状況次第では質問を言い終わる前にフライングで手を上げることもあります)。執念深く発言の機会を意識すれば、必ずここはというポイントがあるはずです。そこを逃さないことで発言の機会を増やせると思います。
・難しく考えすぎない
夏学期初期の頃、よく質問内容の質を気にしすぎて発言の機会を逃しておりました。そこで発想を変え、あまり考えないで思ったことを言うスタイルに変えてみました。もちろん明らかにピントの外れた質問をしたこともありますが、それでとがめられることはあまりありませんし、意外とクラスメートも同じことを疑問に思っていることが多いようです。
とはいえ、未だにファイナンスなど専門外の科目では考えすぎたりすることもしばしばです。
・英語の質についてはあまり気にしない
調子が悪いときはブロークンな英語を話してしまうこともありますが、周りはあまり気にしていないので、構わず発言しております。それよりいい内容の質問をすることの方が大事なことを実感しております。
・最前列に座る
以前ブログで紹介したフランス人の親友からアドバイスを受け、取り入れました。彼から「インターナショナルの学生はクラスメートの発言内容を全て聞くのは難しいが、せめて最大限聞けるよう、最前列に座るべきだ。」と薦められましたが、まさに彼の言う通りだと思います。最前列に座り、臨戦態勢で参りましょう。授業でどのようなことが繰り広げられているかを把握することは、発言する上で大事です。クラスメートの発言に乗っかることもできます(僕は人の発言に乗っかる手をよく使います)。ちなみに最前列に座り、質問することで教授に名前を覚えてもらいやすいという利点もあります。
何か大切なことを逃している気がしますが、いったんここで筆を置きたいと思います。もし何か他にテクニックがあれば逆に教えていただければ幸いです。
写真はNYU Stern校舎です。
2014年9月12日金曜日
学級委員選
秋学期の2週間目が終わりました。各クラブのキックオフイベント、ハッピーアワー、キャリア関連のイベントなどが目白押し、それに加えて授業の予習、復習も重なり、なかなか忙しくなっております。
今回は見事に落選した学級委員選の話をしようと思います(笑)。
実はMBAプログラムが始める前は学級委員には全く興味がなく、どこかのクラブでリーダーシップを取ることを考えておりました。ところが、夏学期のデビューが大成功したことで、Summer Startの同級生から「生徒会長か学級委員をやったら?」と声を掛けられるようになり、元々人助けは嫌いではないしチャンスがあるなら面白いかも、と考えるようになりました(たぶん調子に乗っておりました)。オリエンが始まってからも積極的にイベントを企画し、学級委員も立候補しましたが、一方で(他のクラブの役員にも興味があるので)授業含めて全て回るのか懸念がありました。
今週クラスの学級委員選が行われ(5名立候補→3名当選)、落選という結果に終わりました。夏学期のクラスほどクラスメートとまだ仲良くなれていないことが影響したのは間違いないですが、結果的にはこれでよかったと思います。落選してほっとしている自分がいることに気づいたのです。今思うと気にする必要は全くなかったのですが、特にSummer Startの同級生からの(立候補の)プレッシャーを感じていました。今は自分がやりたいことをやれる自由を感じています。
Takeawayは次の通りです。MBAプログラムが始まるとチャンスが色々と降ってきますので、特に僕のような欲深い人(笑)はあれもこれもと手を出しがちです。心から本当にやりたいことにフォーカスしましょう。MBAでは気にすることが多すぎるので、全部を気にしていたら時間が足りなくなると先輩からアドバイスを受けましたが、間違いないです。
写真はNYU Stern校舎至近のワシントンスクエアパークです。夏の間はよく同級生とランチを食べていたのですが、もうすぐここでランチを食べられなくなると思うと残念です。
コーヒーチャット
今日はあるMBA2年生の方にレジュメを見ていただいたのですが、かなり訂正が入ったことにびっくりしました。曰く、レジュメのチェックを4-5名お願いするだけでもかなり完成度が高いものに仕上がるそうです。正直勉強になることだらけで、あっという間に45分が過ぎた印象です。
今後もMBA2年生の先輩方に、コーヒーチャットをお願いしようと思います。来年、後輩にお返しできるよう精進しないとですね。
2014年9月7日日曜日
Any Given Sunday
渡米して気がついたことですが、僕は国籍問わずわりと誰とでも仲良くなれる素敵な特技を持ってるようです。もしかするとアジア各地をバックパックで旅行していた経験がこんなところで活きているのかもしれません。
留学して改めて感じたのは、スポーツは国籍を問わず人を繋ぐことです。例えば同じSummer Startの親友はジム通いを通じて仲良くなりました。ふとしたきっかけで一緒にジムに行ったのですが、僕の非力さにみかねて(フィットネスコーチとして)トレーニングに付き合ってくれるようになり、今でも一緒にセッションに出かけたりしております。
別のSummer Startの友達は、アメフトをきっかけに仲が深まりました。彼は僕のアメフト観戦のコーチで、ちょうど今日一緒に今シーズン最初のChicago Bearsの試合を観戦したのですが、彼のおかげで基本的なルールはおおよそわかってきました。
渡米前に漫画「アイシールド21」を読み直せば、なおよかったかもしれません。
それにしてもアメフトの人気は想像以上です。アメフトはアメリカ一人気のあるスポーツであることは知っておりましたが、NYUでのスポーツ関連の話題は圧倒的にアメフトです。同級生同士(男性ばかりですが)で試合観戦に出掛けたり、ファンタシーフットボール(注1)を楽しんだりしております。友達の話によると、戦略が重要なウェイトを占めるスポーツであること、シーズン中は16ゲーム+プレイオフしかないため他スポーツに比べて全試合の観戦がしやすいこと、試合数が少ない分1ゲームのウェイトが大きいことなどが人気の要因とのことです。何とか来年はファンタシーフットボールに参戦してみたいものです。
ちなみに友達から推奨されたアメフト映画を紹介しますので、お時間あれば観てみて下さい(アツいです!)。
・Any GIven Sunday
・Invincible
(注1)
好きな選手を選んで自分だけのチームを作り、各選手のシーズン中の成績をスコア化し、合計を競うゲームのようです。ファンタシーフットボールが他のスポーツより流行っている理由として、ゲーム数が少ないため頻度がちょうどいい(シーズン中は週1回)ことらしいです。
http://www.fsjsports.com/nfl/rules/intro.xq
http://www.fsjsports.com/nfl/rules/intro.xq
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