先週、インド旅行へ出かけてきました。月曜日にJFKへ降り立ち、急いで部屋に戻って身支度をして10時半の授業に出席するという強引なタイムスケジュールでした。
今回はかつて僕の親友が9年前に旅行した、インド西部ラジャスターン州を巡っております。僕の親友は9年前、デリーで悪徳(?)旅行代理店に捕まり、略10日間のラジャスターン州ツアーを組まされたのですが、砂漠のテントで新年を迎えるなど、忘れられない旅行を経験することになりました。僕が旅好きになったきっかけが彼のインド旅行の土産話だったこともあり、いずれインドの西の果てを旅したいと思っておりましたが、タイミングがなかなか合わず、ようやく今回行くことができました。
一方で、今回の旅行については真面目な理由もあります。元々僕はMBA受験の際にBOPビジネスに興味があるとエッセイに書いたのですが、MBA生活開始後は同分野の活動ができずにおりました。インド旅行ついでにインドの方々がどのような生活をしているか触れることで、少しでも今後の活動のヒントになればと思ったことも理由です。
本来2週間掛けて巡るルート、デリー→アムリトサル→アグラ→ジャイプール→ジョードブル→ジャイサルメール→デリーを1週間の強行日程で巡りましたが、6年半前にインドをバックパック旅行したときに比べて旅慣れしたこともあり、今回新たに見えてきた部分もありましたので順不同に書いてみます。
・思ったほど人々の生活が変わっていない
現在読み進めているBOP関連の本によると、開発国が現在の先進国と同じような成長曲線を描くことは今後ないため、いかに先進国での成功体験を忘れてBOP市場に適応する形でイノベーションできるかが大事とのことでしたが、たしかに前提があまりにも先進国とは違うことを改めて感じました。限られた期間での印象ですが、新興国と言われて久しいインドでも、人々の生活そのものは大きく変わっていないように思えました。生活水準の格差、改善の余地の多いインフラ、今でもスーパーマーケット(大型小売)ではなく個人商店が幅を利かしていること、一方で先進国並みの最新の家電、携帯が手に入る(情報格差が薄まっている)ことなどを踏まえると、インドならではのベースを維持したまま経済発展が進む気がします。BOPビジネスの展開の難しさの一片を感じることができたのは収穫です。
・英語力
移動の際、電車やバスなどローカルの足を極力使うようにしたのですが、英語がバリバリできる方に会うことが思いのほか少なく、むしろ片言しか英語を話せない人さえいたのは意外でした。今度同級生に話を聞いてみたいと思いますが、英語で高等教育を受けられる層がまだ限られているのかもしれません。
・格差社会
ローカルの足を使って改めて感じたのは、インドでの格差です。例えば電車移動の際、乗車するクラスによって価格帯、客層が全く異なります。僕は計3クラスに乗車したのですが、上と下のクラスで数倍価格差はありますし、電車に乗っている人の身なりが変わってきます。低いクラスの場合、客層のバラエティーに富んでいた気がするのも興味深かったです。
・大気汚染
間違いなく6年半前より悪化していました。元々冬場のインド北部は朝方気温が下がるため、霧になりやすい気候なのですが、それだけでは説明がつかない空の霞みようでした。インド西の果てのジャイサルメールに行って、始めて綺麗な青空を拝むことができました。原因としては、自動車やバイク、オートリキシャの排気ガスに加え外で暖を取るための焚き木にもありそうです。ゴミが散乱している道端では、ビニール類のゴミも混ぜられて燃やされておりました。いずれぜんそく、ダイオキシン問題などが発生しないか勝手ながら心配です。
・揚げ物天国
旅先の市場にある屋台で食べ物を撮むのが好きなのですが、インド北部と西部ではこれでもかというぐらい揚げ物の露店が多かったです。すっかり忘れていたので改めて驚きました。一昨年コルカタを訪問した際にはケバブ串焼き屋もありましたが、デリーに戻るまではサモサ(インド風揚げ餃子?)やプーリ(揚げパン)屋ばかりでした。ちなみに学校の同級生からは、観光客が行くところは揚げ物屋が多いということかもしれないとコメントをもらいましたので、書き足しておきます。
・あまりボラれない(?)
以前のインド旅行では、相手の高めの提示に対して価格交渉することが日常的でしたが、特にラジャスターン州では最初から妥当な価格を提示されることがしばしばで、別の意味で拍子抜けしました。
色々書きましたが、結果的には旅先としては大正解でした。刺激的な日々を送ることができましたし、朝チャイを飲みながらの目覚め、Pricelessでした。写真はインド西の果て、ジャイサルメールです。
今回はかつて僕の親友が9年前に旅行した、インド西部ラジャスターン州を巡っております。僕の親友は9年前、デリーで悪徳(?)旅行代理店に捕まり、略10日間のラジャスターン州ツアーを組まされたのですが、砂漠のテントで新年を迎えるなど、忘れられない旅行を経験することになりました。僕が旅好きになったきっかけが彼のインド旅行の土産話だったこともあり、いずれインドの西の果てを旅したいと思っておりましたが、タイミングがなかなか合わず、ようやく今回行くことができました。
一方で、今回の旅行については真面目な理由もあります。元々僕はMBA受験の際にBOPビジネスに興味があるとエッセイに書いたのですが、MBA生活開始後は同分野の活動ができずにおりました。インド旅行ついでにインドの方々がどのような生活をしているか触れることで、少しでも今後の活動のヒントになればと思ったことも理由です。
本来2週間掛けて巡るルート、デリー→アムリトサル→アグラ→ジャイプール→ジョードブル→ジャイサルメール→デリーを1週間の強行日程で巡りましたが、6年半前にインドをバックパック旅行したときに比べて旅慣れしたこともあり、今回新たに見えてきた部分もありましたので順不同に書いてみます。
・思ったほど人々の生活が変わっていない
現在読み進めているBOP関連の本によると、開発国が現在の先進国と同じような成長曲線を描くことは今後ないため、いかに先進国での成功体験を忘れてBOP市場に適応する形でイノベーションできるかが大事とのことでしたが、たしかに前提があまりにも先進国とは違うことを改めて感じました。限られた期間での印象ですが、新興国と言われて久しいインドでも、人々の生活そのものは大きく変わっていないように思えました。生活水準の格差、改善の余地の多いインフラ、今でもスーパーマーケット(大型小売)ではなく個人商店が幅を利かしていること、一方で先進国並みの最新の家電、携帯が手に入る(情報格差が薄まっている)ことなどを踏まえると、インドならではのベースを維持したまま経済発展が進む気がします。BOPビジネスの展開の難しさの一片を感じることができたのは収穫です。
・英語力
移動の際、電車やバスなどローカルの足を極力使うようにしたのですが、英語がバリバリできる方に会うことが思いのほか少なく、むしろ片言しか英語を話せない人さえいたのは意外でした。今度同級生に話を聞いてみたいと思いますが、英語で高等教育を受けられる層がまだ限られているのかもしれません。
・格差社会
ローカルの足を使って改めて感じたのは、インドでの格差です。例えば電車移動の際、乗車するクラスによって価格帯、客層が全く異なります。僕は計3クラスに乗車したのですが、上と下のクラスで数倍価格差はありますし、電車に乗っている人の身なりが変わってきます。低いクラスの場合、客層のバラエティーに富んでいた気がするのも興味深かったです。
・大気汚染
間違いなく6年半前より悪化していました。元々冬場のインド北部は朝方気温が下がるため、霧になりやすい気候なのですが、それだけでは説明がつかない空の霞みようでした。インド西の果てのジャイサルメールに行って、始めて綺麗な青空を拝むことができました。原因としては、自動車やバイク、オートリキシャの排気ガスに加え外で暖を取るための焚き木にもありそうです。ゴミが散乱している道端では、ビニール類のゴミも混ぜられて燃やされておりました。いずれぜんそく、ダイオキシン問題などが発生しないか勝手ながら心配です。
・揚げ物天国
旅先の市場にある屋台で食べ物を撮むのが好きなのですが、インド北部と西部ではこれでもかというぐらい揚げ物の露店が多かったです。すっかり忘れていたので改めて驚きました。一昨年コルカタを訪問した際にはケバブ串焼き屋もありましたが、デリーに戻るまではサモサ(インド風揚げ餃子?)やプーリ(揚げパン)屋ばかりでした。ちなみに学校の同級生からは、観光客が行くところは揚げ物屋が多いということかもしれないとコメントをもらいましたので、書き足しておきます。
・あまりボラれない(?)
以前のインド旅行では、相手の高めの提示に対して価格交渉することが日常的でしたが、特にラジャスターン州では最初から妥当な価格を提示されることがしばしばで、別の意味で拍子抜けしました。
色々書きましたが、結果的には旅先としては大正解でした。刺激的な日々を送ることができましたし、朝チャイを飲みながらの目覚め、Pricelessでした。写真はインド西の果て、ジャイサルメールです。
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