ようやく今週Final Examが終わりました。まだ試験を受けている同級生もいますが、間もなくNYU
Sternも冬休みに突入します。全く実感がないですが、MBAの1/4が本当にあっという間に終わってしまいました。
今学期の気づきについては、別記事で改めてまとめたいとも思います。
NYU
Sternの冬休み期間は長いようです。今年は2/1まで休みが続きます。同級生の冬休みの過ごし方としましては、クリスマス休暇前後に旅行、もしくは実家に帰り、年明け過ぎまでにはニューヨークに戻って就活(インターン面接)に臨む、そんな流れが多いようです。
一方、僕の場合は残念ながら基本ニューヨークに残りそうです。ケース面接対策を始めるほか、ケースコンペにも2本アプライする予定なのが理由です。コンペの準備(事前予習)の時間も含めるといい感じに忙しくなりそうでして、高稼働のままケースマラソン、リーディングマラソンを続けるという、何とも残念な冬休みを過ごすことになりそうです(僕らしいと言えばらしいですが…)。一昨日と昨日、ニューヨークに来ていた他校の友達とさっそくケース面接ミニ合宿をしておりました。
本当はしばらく観られていなかった「The Daily Show」や「Colbert Report」を12月に一気に観ようかとも思ったのですが、たぶん冬休み中のコマ切れ時間に少しずつ観る感じになりそうです。せめてニューヨークに残る同級生(就活対策で残るインターナショナルの同級生がけっこういます)とご飯に行ければと思っております。
なおケース面接対策については、StrategyやMarketingの授業で取り扱った各種フレームワークを復習する機会にもなりますし、春学期以降のケースコンペ、コンサルティングプロジェクトのことも考え、前向きに取り組むつもりです。
写真ですが、先々週からニューヨークもクリスマスっぽい雰囲気になりましたので、モミの木がスーパーで普通に売られていた1コマにしました。
2014年12月17日水曜日
2014年12月13日土曜日
Millions March NYC
昨日の記事関連です。本日全米各地で抗議活動が展開されましたが、ここニューヨークでもデモが開催されました。たまたまド近所のUnion Squareでデモ隊に出くわしましたので、その1コマをシェアします。
2014年12月12日金曜日
Stern Speaks: Student Perspectives on Ferguson and NYC
先日、学生クラブ「Stern Speaks」が主催した「Student Perspectives on
Ferguson and NYC」というイベントに参加しました。
今年8月、ミズーリ州ファーガソンで10代のアフリカ系アメリカ人の少年が射殺された事件で逮捕された警察官が先日不起訴処分になったことを受け、全米各地で抗議活動が展開されていますが、このイベントではアメリカの人種差別について学生同士で議論する趣旨で開催されました。イベントではクラスメート含めて3人がアフリカ系アメリカ人として育った体験談や事件に対する見解などについてスピーチし、その後Q&Aを通じて学生間で白熱した議論が展開されました。写真の通り、イベントが開催された定員200人の大教室は満員で立ち見が続出、しかもNYU SternのDeanを含め学校側からも多数のメンバーが参加、関心の高さが伺えました。
個人的に印象に残った点についてまとめてみます。
まず、20年前当時に伺った人種差別の体験談(幼少期に5年間アメリカに在住しておりました)と、今回3人のスピーカーが話してくれた体験談の内容があまり変わっていないことに驚きました。20年前当時より薄らいだ感はあるとはいえ、人種差別がアメリカ社会に根深く残っている現状を改めて感じました。参加者からは、「We should first keep the conversation going!」という声が多く上がりましたが、内面に深く刷り込まれた価値観を変えることの難しさを感じた一方で、過去20年間で少なからず前進があったのは、このような活動が根気強く続けられてきた積み重ねがあったからではないかとも感じた次第です。ちなみにある参加者が、「Allyは動的な動詞。アフリカ系以外の人も含めて人種差別の問題を共有し、議論することでAllyできる。」と語っていたことも印象に残っております。
次に印象に残ったことは、ビジネススクールで今回のようなイベントを開催する意味についてです。勉強不足でイベントに参加するまでその趣旨を理解しておりませんでしたが、ビジネススクールの学生の多くは将来の起業家やエグゼクティブの卵でということで、学生が将来雇う側に回る可能性もありますし、より社会に影響を与える経済活動を行う可能性が高いはずです。だからこそビジネススクールの学生が人種差別問題などの社会問題に関心を持ち、議論することに意味がある、今回のイベントにはそのようなメッセージがありました。今年初めてNYU SternでもDiversityに関するケースコンペティションが開催されたこともあり、学校全体としてこのテーマへの関心が高まっております。
期末試験期間中のイベントでしたが、時間を押して参加してよかったです。NYU Sternの同級生がこうした問題に高い関心を持っていることを知る機会になり、よりこのコミュニティーが好きになりました。
最後に、クラスメートのスピーチが秀逸だったことも付け加えさせて下さい。話の構成、アイスブレイク、アイコンタクト、話す姿勢など全体的に素晴らしく、難しいテーマをコミカルかつシリアスに話してくれました。お疲れ様でした!
今年8月、ミズーリ州ファーガソンで10代のアフリカ系アメリカ人の少年が射殺された事件で逮捕された警察官が先日不起訴処分になったことを受け、全米各地で抗議活動が展開されていますが、このイベントではアメリカの人種差別について学生同士で議論する趣旨で開催されました。イベントではクラスメート含めて3人がアフリカ系アメリカ人として育った体験談や事件に対する見解などについてスピーチし、その後Q&Aを通じて学生間で白熱した議論が展開されました。写真の通り、イベントが開催された定員200人の大教室は満員で立ち見が続出、しかもNYU SternのDeanを含め学校側からも多数のメンバーが参加、関心の高さが伺えました。
個人的に印象に残った点についてまとめてみます。
まず、20年前当時に伺った人種差別の体験談(幼少期に5年間アメリカに在住しておりました)と、今回3人のスピーカーが話してくれた体験談の内容があまり変わっていないことに驚きました。20年前当時より薄らいだ感はあるとはいえ、人種差別がアメリカ社会に根深く残っている現状を改めて感じました。参加者からは、「We should first keep the conversation going!」という声が多く上がりましたが、内面に深く刷り込まれた価値観を変えることの難しさを感じた一方で、過去20年間で少なからず前進があったのは、このような活動が根気強く続けられてきた積み重ねがあったからではないかとも感じた次第です。ちなみにある参加者が、「Allyは動的な動詞。アフリカ系以外の人も含めて人種差別の問題を共有し、議論することでAllyできる。」と語っていたことも印象に残っております。
次に印象に残ったことは、ビジネススクールで今回のようなイベントを開催する意味についてです。勉強不足でイベントに参加するまでその趣旨を理解しておりませんでしたが、ビジネススクールの学生の多くは将来の起業家やエグゼクティブの卵でということで、学生が将来雇う側に回る可能性もありますし、より社会に影響を与える経済活動を行う可能性が高いはずです。だからこそビジネススクールの学生が人種差別問題などの社会問題に関心を持ち、議論することに意味がある、今回のイベントにはそのようなメッセージがありました。今年初めてNYU SternでもDiversityに関するケースコンペティションが開催されたこともあり、学校全体としてこのテーマへの関心が高まっております。
期末試験期間中のイベントでしたが、時間を押して参加してよかったです。NYU Sternの同級生がこうした問題に高い関心を持っていることを知る機会になり、よりこのコミュニティーが好きになりました。
最後に、クラスメートのスピーチが秀逸だったことも付け加えさせて下さい。話の構成、アイスブレイク、アイコンタクト、話す姿勢など全体的に素晴らしく、難しいテーマをコミカルかつシリアスに話してくれました。お疲れ様でした!
2014年12月7日日曜日
同級生が受講している秋学期授業(1st Fall)
日本人同級生が秋学期に受講している(かつ僕が受講していない)選択必修科目をまとめました(改めてご協力感謝です!)。僕が受講する授業だけでは情報に限界があるので、ぜひ学期毎にまとめられたらと思います。
・Firms & Market(選択必修科目・3単位)
主にミクロ経済学を中心に学ぶ授業のようです。グループワーク、プレゼンテーションが多いので時間が取られる反面、グループワークをガリガリやりたい人にとってはお勧めとのことです。各概念、用語(価格弾力性・均衡点など?)を学べたのは有意義だったという意見が多かったですが、一方で「実社会で使えるの?」という意見もありました(全員が同じように合理的に動けば理論通りになるけど本当に実社会で起こり得るのかという意味)。ある同級生は授業を取るメリットとして、「それは囚人のジレンマの状況だね。」とか言えるようになること?(笑)、と言っていました。ちなみに僕は経済学部で一度学んでいるので、今回は履修免除しました。元々ミクロ経済学が好きでないのと(ピーマンが苦手なのと同じ感覚)、他の科目を学ぶ機会を優先したのも理由です。
・Operations Management (選択必修科目・3単位)
同級生からのコメントを以下掲載します。ちなみに僕は春学期に同授業を受講する予定ですが、現地研修の機会が多いバージョンの授業を受講する予定です。かつて仕事でかじっていた分野なので楽しみです。
オペレーションの基本的概念をRiccio教授の小話、楽しいアクティビティを通じて勉強することができます(「Variability is the enemy〜♪」が口癖)。彼はコンサルティングでの実務経験があり、直感的に大切なことを教えてくれます。思い出深いゲームは Beer Game 、MIT Sloan発祥のこのゲームでサプライチェーンの難しさについて学ぶことができます(もちろんゲームの後はピザも待っています)。学校前のHalal Food Cartのオペレーションを40分間ひたすら観察する課題も忘れられません。授業で用いるケースやビデオは少々古いものが多いですが、長年使われてきただけあって非常に密度が濃く勉強になります。週2回の授業であるにも関わらずほぼ毎回課題があるため、負担が大きいものの得るものも大きい授業です。下記の学習内容にあるように内容は多岐に渡るため、重要なポイントを絞って教えてくれるという考え方もできれば、広く浅いという見方もできます。学期の後半は定量的な問題も増えるため、数学が(凄く)苦手な人は消化不良になる可能性もあります。
(学習内容)
Process Flow Analysis
Operations Strategy
Just-in-Time
Aggregate Planning / Forecasting
Quality Management
Statistical Process Control
Services System Quality / Review
Inventory Modeling
Supply Chain Concepts
Queueing Systems Simulation
Optimization
Linear Programming
Project Management
今回の写真です。最近はくもりか雨の日が多いため、あえて色彩のないグレーの世界を載せてみました。
・Firms & Market(選択必修科目・3単位)
主にミクロ経済学を中心に学ぶ授業のようです。グループワーク、プレゼンテーションが多いので時間が取られる反面、グループワークをガリガリやりたい人にとってはお勧めとのことです。各概念、用語(価格弾力性・均衡点など?)を学べたのは有意義だったという意見が多かったですが、一方で「実社会で使えるの?」という意見もありました(全員が同じように合理的に動けば理論通りになるけど本当に実社会で起こり得るのかという意味)。ある同級生は授業を取るメリットとして、「それは囚人のジレンマの状況だね。」とか言えるようになること?(笑)、と言っていました。ちなみに僕は経済学部で一度学んでいるので、今回は履修免除しました。元々ミクロ経済学が好きでないのと(ピーマンが苦手なのと同じ感覚)、他の科目を学ぶ機会を優先したのも理由です。
・Operations Management (選択必修科目・3単位)
同級生からのコメントを以下掲載します。ちなみに僕は春学期に同授業を受講する予定ですが、現地研修の機会が多いバージョンの授業を受講する予定です。かつて仕事でかじっていた分野なので楽しみです。
オペレーションの基本的概念をRiccio教授の小話、楽しいアクティビティを通じて勉強することができます(「Variability is the enemy〜♪」が口癖)。彼はコンサルティングでの実務経験があり、直感的に大切なことを教えてくれます。思い出深いゲームは Beer Game 、MIT Sloan発祥のこのゲームでサプライチェーンの難しさについて学ぶことができます(もちろんゲームの後はピザも待っています)。学校前のHalal Food Cartのオペレーションを40分間ひたすら観察する課題も忘れられません。授業で用いるケースやビデオは少々古いものが多いですが、長年使われてきただけあって非常に密度が濃く勉強になります。週2回の授業であるにも関わらずほぼ毎回課題があるため、負担が大きいものの得るものも大きい授業です。下記の学習内容にあるように内容は多岐に渡るため、重要なポイントを絞って教えてくれるという考え方もできれば、広く浅いという見方もできます。学期の後半は定量的な問題も増えるため、数学が(凄く)苦手な人は消化不良になる可能性もあります。
(学習内容)
Process Flow Analysis
Operations Strategy
Just-in-Time
Aggregate Planning / Forecasting
Quality Management
Statistical Process Control
Services System Quality / Review
Inventory Modeling
Supply Chain Concepts
Queueing Systems Simulation
Optimization
Linear Programming
Project Management
今回の写真です。最近はくもりか雨の日が多いため、あえて色彩のないグレーの世界を載せてみました。
2014年12月4日木曜日
Chipotle
今回の留学を機に初めて知った、日本でビジネスを展開していないけど実はアメリカではかなり有名な会社がけっこうあります。全米に展開するメキシカン風ファストフード店、Chipotleものそのうちの1社です。
Chipotleというレストランを知ったのは夏学期直後、当時は辛いもの好きな僕にとってスパイス補給基地という位置づけでしかなかったのですが(笑)、Strategyの授業のグループワークで扱ってから、実に面白い会社であることを知りました。聞いた話ですと、組織(人事)関連の授業でも会社を取り上げることがあるらしく、アメリカのビジネススクールではちょくちょく取り上げられている会社みたいです。
色々と戦略面で興味深いのですが、オペレーションをかじったことのある人間としては、特にDistributionとSupply Chainの戦略が印象深かったです。メニューはタコスやライスボールなど数種類で肉やトッピングの組み合わせが自由自在なのが特徴です。しかもメニューをフォーカスし20年間ほぼメニューを増やしていないため、購入する材料の種類を絞ってボリュームディスカウントを狙うことができるほか、材料のストック減、広告費減(期間限定メニューのために広告費を掛ける必要なし)、教育コスト減(新たに増えるメニューに対して社員を教育する必要なし)、など色々といい効果が出ているようです。
「Food with Integrity」のプランド力(できる限り新鮮な材料を地産地消する+自然に近い環境で育てられた家畜の肉を使用する)で客単価を引き上げていることなども興味深いのですが、何よりも個人的に凄いと思うのが、メニューを絞る戦略を20年間続けてきたことだと思います。(ビール会社の期間限定ビールではないですが)普通ですとメニューを絞り続ける勇気がなく、どこかで違うメニューを取り入れたくなる気がします。そんなわけでChipotle、秋学期で最も残った会社になりました。
非常にベーシックな話ですが、ビジネススクールでこうした各業界の事例に色々と触れられる(ケースの場合はさらに今度どのような戦略を取るか自分なりに判断する)ことも、限られた市場でしか仕事をしたことのないメーカー出身の僕にとってはプラスだと思っています。成功事例、失敗事例の引き出し、ケース内での意思決定の積み重ねが頭の片隅に残ることでさえも、間違いなく将来仕事をする上で財産になりそうです。
Chipotleというレストランを知ったのは夏学期直後、当時は辛いもの好きな僕にとってスパイス補給基地という位置づけでしかなかったのですが(笑)、Strategyの授業のグループワークで扱ってから、実に面白い会社であることを知りました。聞いた話ですと、組織(人事)関連の授業でも会社を取り上げることがあるらしく、アメリカのビジネススクールではちょくちょく取り上げられている会社みたいです。
色々と戦略面で興味深いのですが、オペレーションをかじったことのある人間としては、特にDistributionとSupply Chainの戦略が印象深かったです。メニューはタコスやライスボールなど数種類で肉やトッピングの組み合わせが自由自在なのが特徴です。しかもメニューをフォーカスし20年間ほぼメニューを増やしていないため、購入する材料の種類を絞ってボリュームディスカウントを狙うことができるほか、材料のストック減、広告費減(期間限定メニューのために広告費を掛ける必要なし)、教育コスト減(新たに増えるメニューに対して社員を教育する必要なし)、など色々といい効果が出ているようです。
「Food with Integrity」のプランド力(できる限り新鮮な材料を地産地消する+自然に近い環境で育てられた家畜の肉を使用する)で客単価を引き上げていることなども興味深いのですが、何よりも個人的に凄いと思うのが、メニューを絞る戦略を20年間続けてきたことだと思います。(ビール会社の期間限定ビールではないですが)普通ですとメニューを絞り続ける勇気がなく、どこかで違うメニューを取り入れたくなる気がします。そんなわけでChipotle、秋学期で最も残った会社になりました。
非常にベーシックな話ですが、ビジネススクールでこうした各業界の事例に色々と触れられる(ケースの場合はさらに今度どのような戦略を取るか自分なりに判断する)ことも、限られた市場でしか仕事をしたことのないメーカー出身の僕にとってはプラスだと思っています。成功事例、失敗事例の引き出し、ケース内での意思決定の積み重ねが頭の片隅に残ることでさえも、間違いなく将来仕事をする上で財産になりそうです。
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